2004-02-18から1日間の記事一覧

『幻世の祈り―家族狩り』 天童荒太

天童荒太の作品は重く辛い。それでも作品の背後に幽かに存在する希望、作者の怒りと祈りを感じる事で、読後何かが確かに伝わってくる。 『永遠の仔』よりも『家族狩り』の方が好きだ。より自分にリアルな家族を正面から扱っているからだ。 その『家族狩り』…