2004-12-31から1日間の記事一覧

『ヤクザリセッション』

「華氏911」もそうだけれど、触れている瞬間に怒りと絶望を感じながらも、何もできない何もしない、手段を持たない自分を嘆く。が一瞬だけの事で、すぐに目の前の事に気を奪われてしまう。政治の季節を期待している訳でもないし、学生運動は肯定的に捉える事…

「ビッグフィッシュ」

素敵な映画だ。社交性が高く人々に愛されてきたほら吹きの父と堅実を持とめる堅い息子との交流の物語。 父の語る物語のどこまでも素敵な事よ。映画ってこういうものだよな。 父の物語を引き継ぐ息子。その息子。俺も何かを引き継ぐような存在を持ちたい。

「ヴァイブレーター」

寺島しのぶと、男性役者の演技につきる。寺島の存在感は不思議だ。スクリーンの中で普通である事の困難さと自然に演技する事の難しさを軽く飛び越えている。 これだけ道行きに何も事件の起こらないロードムービーを知らない。しかし二人の間に起こる交流と彼…

「ミスティックリバー」

ショーン・ペン、ケビン・ベーコン、ティム・ロビンスの三人の役者は完璧だ。そして監督のクリント・イーストウッドの演出も冷静でどこまでもクルーで完全だ。 原作にあった岬、通りを一つ挟んだ先の貧富の差(といっても同じ底辺の世界の中での差でしかない…

2004年最後

今年最後の更新です。 訪問者の皆様ありがとうございました。 2年連続の独りで過ごす年末年始。すっかり馴染んでしまいました。ただ年末だから年始だからと言う気分が一切無く、普通の休日として過ごしています。 今年は牛すじ鍋をするために、朝から仕込み…