2008-05-06から1日間の記事一覧

『宇宙で一番優しい惑星』 戸梶圭太

『病葉流れて』 白川道

『闇が落ちる前に、もう一度』 山本弘

『四月になれば彼女は』 川上健一

つまらん。普通。どこで笑えと? もうありきたり風のノスタルジック青春小説はお腹いっぱいだよ。

『明日の記憶』 荻原浩

珍しく荻原氏の本なのに、嫌にならずに楽しめた。いつもの浅さが鼻につかず、ストレートに心に響いた。 主人公が広告代理店の営業部長と言う、まったく俺だからってのもあるかもしれないが、記憶を失う恐怖が作者にとっても、読者である俺にとっても、まった…

『バッカーノ!1931鈍行編』 成田良悟

アニメがやたらと面白かったので、つい大人買い。 アニメの方が数倍面白いね。まあ原作の良さを凝縮して、第二作、三作から取り入れられた複数視点の時制のコントロールが、13作の中で、巧みに構成されているから当たり前だけど。 単純な設定を上手に物語と…

『バッカーノ!』 成田良悟

『TVJ』 五十嵐貴久

『アメリカ第二次南北戦争』 佐藤賢一

『エピデミック』 川端裕人

『すじぼり』 福澤徹三

『夢見る黄金地球儀』 海堂尊

『アイス・ステーション』 上・下 マシュー・ライリー

『情事』 志水辰夫

『司政官 全短編』 眉村卓

インサイダーSFの傑作。なぜインサイダーからの変革が、当時頭ごなしに否定されたのか、まったく今では分かりません。 眉村氏の狙った、インサイダー文学ってのは、良く理解でき、共感できます。変革はその内部からしかありえないですよね。

『僕たちの好きだった革命』 鴻上尚史

舞台で観たかった!全共闘の頃記憶を失った青年が20年ぶりに昏睡から目を覚まし、現代の高校で再度生活を行う。 全共闘、革命がなんだったのか?生活のレベルで総括をすることの難しさと滑稽さ。 俺たち40代の前半がもっと拘って目を向ける点でもあると思う…

『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎

正統派エンターテインメント小説。相変わらずのクオリティの高さ。本屋大賞受賞も頷ける、書き込まれた一冊。後に残る希望が、伊坂幸太郎だ。 詳細は時間があれば後日。

『ジバク』 山田宗樹

身につまされる面白さだし、主人公の愚かさはかなり共感を呼ぶんだけど、『嫌われ松子の一生』には後一歩及ばない。 やっぱり男の底辺や堕落は、中途半端だからかね。女が堕ちる深さとは違い、どこか滑稽だし、潔さが異なるんだろうな。 詳細は時間があれば…

『サウダージ』 垣根涼介

垣根節だ。登場人物を二人の若者にして、肉体と欲望の固まりのような女性を配した設定が秀逸。 垣根の書く本のアベレージはかなり高い。期待に応えてくれる数少ない作家だ。 詳細は時間があれば後日。

『MM9』 山本弘

設定がおもろ。 詳細は時間があれば後日。

『自分探しが止まらない』 速水健朗

良書。自分探しの胡散臭さや、ピュアであるが上の罪深さ、その周辺のビジネスにまで視点を広げている内容に納得。 どうしたった自分探しが良いか悪いかなんて単純に答えはでないし、単純に否定したところで状況は変わらず、悪化するだけ。 コインの裏表の補…

『光の山脈』 樋口明雄

『ハゲタカ』 上・下 真山仁

なぜ、これを読み逃していた!小説の文章としては荒いし、深くはないけれど、スピーディーで興味深く複雑な素材を、良くここまでエンターテイン読物としてまとめあげた。類型的なキャラクターも、この小説の場合は、はまっていて、その分ファンドや企業買収…

『ハゲタカ2』 上・下 真山仁

「死神の精度」

普通。普通の観客にお金払わせて、理解させるにはこれくらいにしておかないとえ、って言う製作者側のアタマの弱さと、実際にそれくらいしか鑑賞できない観客の低レベル加減の見事な融合。 原作読んでいる方が数倍至福の時間が過ごせる。でも藤井一恵だけは素…

「野田マップ キル」

WOWOの録画。 大満足。妻夫木だって良いじゃない。遊民者解散後、初の戯曲。14年前だって。ついこの前のような気がする。 遊民者の野田の言葉へのセンスと、肉体をさらに極めたワークショップから生まれる野田マップの肉体性と舞台構成が、見事に一致してい…

「フィクサー」

面白かった。主人公の心理の揺れがリアルだった。男40を過ぎると、どう生きるかを日々問い続けるんだよな。 事件の解決を見た後、主人公であるジョージ・クルーニーが見せる「これで良かったんだよな、俺」と言う内省的な表情から、最後の最後に薄らと納得の…

「エクステ」

不気味だ。ショッキングホラーや心底恐怖を味あわせたい映画じゃない。髪の毛の不気味さ。生理的な不組さを最初から最後まで楽しむ映画と思う。栗山千明の髪と大杉蓮の演技のために企画された映画? 髪が口や目に入った時の生理的な気持ち悪さが、ぞんぶんに…

「長州ファイブ」

状況の説明が不親切すぎて冒頭、登場人物が誰だか理解しづらかったが、製作の意図で、歴史に残した名前でキャラクターを理解するのではなく、状況で感情移入をさせたいのだろうと好意的に観ていたが、やっぱり幕末物としてなら、ある程度登場人物が誰なのか…