話題のレキシのコンサート。 普段お世話になっている美人MCからお誘いを受けて初参戦。 あらかじめ予習を徹底したのもあるが、かなり楽しい体験だった。 「最後の将軍」や「KATOKU」みたいなメジャーな曲はもちろん、昔の名曲までPV見ているだけで、キャッチ…
今年に入って観た映画たち。感想を書こうと準備してるんだけど、なかなかうまくまとまらず放っておいた一覧。 短い感想は、映画ドンで鑑賞後すぐに投稿したもの。再観、映画館、WOWOW、VODなど鑑賞方法はバラバラ。 いつくかの感想は、時間をみて書き直して…
凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex) 作者: 河野裕 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/10/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 前作で完結すれば良いと書いたが、結局読んでしまった。後悔させない内容だった。10代の時に読んでいれば…
機巧のイヴ (新潮文庫) 作者: 乾緑郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/08/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 日本版スチームパンクとして抜群の面白さ。江戸のパラレルワールド天府を舞台に、機巧人形と人を隔てるものは何なのかを問いか…
前作の『プロメテウス』の記憶が、落下する巨人の宇宙船から逃げる女二人。しかも何故彼女たちは横に逃げない?しかなかったので、再見してからの観賞。 新エイリアンシリーズは、創造主と被創造者の相克がテーマだ。 神と人、人とアンドロイド、巨人とエイ…
花、鳥と続いた髑髏城も3バージョン目の風。 主役の捨之介は、松山ケンイチ。 無界屋蘭兵衛には向井理、天魔王は松ケンの一人二役、極楽太夫に田中麗奈がそれぞれキャスティングされている。 ついでに雁鉄斎には橋本じゅん。 古田新太が過去に演じた一人二役…
三惑星の探求 (人類補完機構全短篇3) 作者: コードウェイナー・スミス,伊藤典夫,酒井昭伸 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/08/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 初翻訳の「嵐の惑星」が素晴らしかった!突飛な設定、提示される…
www.youtube.com フランス北部のダンケルクで実際に行われたダイナモ作戦、ドイツ軍に追い詰められた英軍、仏軍の兵士約35万人の撤退作戦を映像化したノーラン監督作品。 IMAXにて鑑賞。 重低音が椅子まで震わす圧倒的な音と、隅々まで空気が張り詰めている…
野田秀樹、夢の遊民社の代表的な舞台を、ほぼ戯曲をそのままに歌舞伎の舞台にした作品。 驚いた。本当にまんま遊民社の戯曲をそのままに通りなのに、所作や言葉遣い、動きや鳴り物が変わるだけで、こうも違ったものに見えるのか。 野田秀樹が演じた耳男を勘…
桜の森の満開の下 作者: 坂口安吾 発売日: 2012/09/13 メディア: Kindle版 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 『桜の森の満開の下』 妖しく咲き誇る満開の桜。本来の桜は狂おしく嫌悪に近い悪魔的な魅力を持つものだ。薄桃色の美しい花弁が幾重にも…
www.youtube.com 普段はどんな映画でも良いところを見つけて、褒めるようにしている。 この映画も製作したシャフトの作画や演出は、映画として素晴らしいと思う。 オープニングからのタイトルバックの花火なんて、実写では表現不可能な美しさだ。 この映画は…
※この記事は、自分語りです。しかも長い。 夏休みに、10代の頃を思い出し、私の人となりに影響を与えた作家たちについてつらつらと考えてみた。 10代の頃の読書は、もろに人格に影響を与えてるなあと、改めて思った八月の暑い朝。 小学校低学年の時、図書館…
4月に観た『髑髏城の七人』のアナザーバージョン。 主役の捨之介は、阿部サダヲ。 無界屋蘭兵衛には早乙女太一、天魔王に森山未來、極楽太夫に松雪泰子がそれぞれキャスティングされている。 古田新太や小栗旬の着流しイメージから一変した阿部サダヲが良い…
弥栄の烏 八咫烏シリーズ6 作者: 阿部智里 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/07/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「弥栄」に含まれた意味が壮絶だ。猿と烏と人の物語は、少数民族の闘いと抑圧、吸収と繁栄の物語だ。蝦夷、沖縄、東北…
日曜の深夜放送されている「間ジャム」をご存知だろうか? 関ジャニと古田新太が司会で、音楽に関わるゲストを呼び、そのゲストならではの話しを聴く番組だ。 これがちょうど良いくらいのマニアックさで、見ていてそうなのかと気付かされる事が多く、J系の番…
冒頭の演劇のような台詞のやり取りからこの映画は観客を煙にまく。 些細な部分まで徹底的なリアルな表現ではなく、演劇的な空気の中で、抽象的で観念的な事が、少女たちによって語られるのだと言う宣言みたいなものだ。 その宣言に違わず、二人の美女モデル…
映画館で予告編観た時とはまるで印象の違う映画だった。 床下収納に身を隠した旦那の不在が団地に巻き起こすてんやわんやのコメディ映画だと思っていた。 まさかの展開に驚く。 藤山直美と岸田一徳が演じる老夫婦の、やんわりとしながらもキツイ口調の大阪弁…
第二次世界大戦の沖縄戦で米軍に実在した銃を持たず参戦した戦士の実話。 銃を持たず激戦の戦場に赴き、何十人という負傷兵、その中には日本兵も含まれた、を救出したと言う事実に驚かされる。 本人は生前頑なに映画化を拒んだと言う。 彼の心情はわからない…
平等ゲーム (幻冬舎文庫) 作者: 桂望実 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2012/04/12 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 清濁併せ飲む事で人は生き生きと生活ができる。自分の中の暗い欲望や嫉妬心などを見ればその…
ローガンの物語が終わった。 10年以上に渡り彼の姿をスクリーンで観てきた私達は静かに彼を送るしかできない。 彼の最後の物語が、守り抜きたかった『父』と守り通した『娘』と共にあった事が嬉しい。 R指定の過激な描写のアクションシーンも多いが、観終わ…
東京難民(上) (光文社文庫) 作者: 福澤徹三 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2013/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 主人公の転落の姿は、そのまま私の姿だ。上巻の些細なきっかけで『普通』から外れ芋づる式に堕ちていく姿、最悪な…
新宿 紀伊國屋ホール。 つかこうへいの戯曲とエッセイは、80年代10代だった私の身体の一部だった。 つかこうへいと栗本慎一郎と村上龍で、自分の身体と思想はできていた。何かといえばそう口走ってた。 自意識過剰でニューアカ、サブカル気取りの、田舎の嫌…
戦争で死ねなかったお父さんのために (1979年) (新潮文庫) 作者: つかこうへい 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1979/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 舞台『郵便屋さんちょっと2017』観劇に向けて再読。10代の頃、自分の体(頭・言葉)は、…
さくらの唄 文庫版〈全2巻〉完結セット【コミックセット】 作者: 安達 哲 メディア: コミック 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 基本的に漫画はレビューしない事にしているが、この本は読んだ事を記したい。下巻の展開の予兆はあるが、何…
不思議なテンションの映画だ。 爆発シーンは一度しかないのに、最後まで飽きず目が離せない。 予告編を観た人たちの中一部の人が地雷臭いと感じるのが納得できる、静かながらも知的な興奮に溢れた理屈エンターテイメントな映画だ。 異星人とのファーストコン…
劇団イキウメ。 徹底して菜食にこだわる料理家とALSにかかった余命5年のジャーナリストとの会話の中から浮き上がってくるのは、料理研究家の驚くべき遍歴。彼は122歳だった。健康によい完全食とは何なのか。 冒頭の料理番組収録シーンで、牛蒡の金平と入り豆…
ボラード病 (文春文庫) 作者: 吉村萬壱 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/02/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 不快ではない。薄気味悪いのだ。満面の笑顔のすぐ裏側に、どす黒い本性が滲み出ている瞬間を目にする気色の悪さだ。…
湯浅監督久しぶりのオリジナル長編アニメーション映画。 やっぱり動くことが楽しい。スクリーンに展開する色、響く音、映画館でアニメーション映画をみることの悦びをたっぷりと堪能できる作品だった。 中学生の主人公たちが人魚ルーとの交流を通して成長す…
吉田大八作・演出。 1970年代から90年代にかけて、カメハメハ大王やエリザベス女王の親類であると偽り、結婚詐欺を繰り返した「ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐」と名乗る実在の日本人をモチーフにした作品。クヒオ大佐の妻を主人公に据え、狭いアパート…
ケシゴムは嘘を消せない (講談社文庫) 作者: 白河三兎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/01/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 数多ある正論のひとつ、見えないものこそ事の本質である、てのは耳障りが良いだけの嘘で、逆に目に見え…