「野性時代」 新創刊

おー野性時代。旧「野性時代」は好きだった。北方謙三村上龍つかこうへい矢作俊彦みんなこの雑誌で初めて作品を読んだ。天童荒太も本名で野生時代小説大賞を受賞して作品が掲載されていたりした。今思えば見城徹などの優秀な名物編集者の仕事のおかげで充実して他の文芸誌とは一線を画する雑誌になっていた。縦1/3の広告の惹句(コピーじゃない)がとてもセンスが良く小気味の良いものだった。今でも十年以上前の「野性時代」を数冊持っている。判型も他誌のB5版ではなくA4変形と言うのも、エンターテイメントと文芸の垣根を越えようとしているようでかっこよかった。今回の新創刊はB5版の文芸誌。どういう野生を発揮してくれるのか?すくなくとも今回の初もの作品の志は良し。広告はつまんないけどね。