「走れ!イチロウ」

言うまでもなく知る人は知っている村上龍好きなわけだけれども、それと同じくらい年季の入った丸山昇一好きだったりする。『走れ!タカハシ』の映画化作品って事と、どうも震災に関連した作品だって事前情報はあった。まあ、なんの感想もない映画だ。丸山昇一のシナリオがダメなのか、監督大森がだめなのか、話がグズグズだ。しかも大切な「走れ!イチロウ!」ってシーンがないのは辛い。タカハシが象徴していたものをイチロウに置き換えるってのは分かるけど、その象徴していたものが無くなっているんじゃ、この話の大本がないって事じゃない。丸山オリジナルなシナリオにすれば百倍良い映画になったと思う。