「さよなら銀河鉄道999」

やっと観終わった。酷い。ガキの頃には全然気にしなかったっていうか気が付かなかったんだけど、この映画は酷すぎる。作画は前作にくらべてもかなりレベルがあがっている印象があるけれど時々ちゃち以下の落書きめいたパースもサイズもレイアウトも最低なカットがある。しかしそういう画作り以前の問題としてストーリーも構成もでたらめすぎる。機械対人間って言う基本のテーマはさすがに外していないけれど、パルチザンになった鉄郎がメーテルの謎のメッセージに呼ばれて999に乘る、そこまでは良い。その後巡っていく星でのエピソードもファウストとのエピソードも何故そんな話が必要なのか、この映画で何がしたかったのかまるで分からない。話もご都合主義といきあたりばったりの構成で、最後の惑星崩壊+暗黒彗星のシーンは崩壊の危機とファウストと鉄郎・ハーロックのからみがまるで緊張感のないまま相互に無理をしながら進んでいく。りん・たろうの演出ももう代々木アニメの学生以下で時代だのなんだの以前に愚かすぎる。前作もストーリーの詳細はかなり無理があったけれどそれでも映画全体としてきっちりとした物があったのに、それすらも貶めてしまう酷い映画だった。金田伊功
とそのフォロワーの作画だけを楽しむしかない。そんな映画でした。