「紅の豚」

何を語れと言うのか。面白い。爽快だ。映画とはこういうものだ。昔友人逹と飮んでた時に、俺のキャラはカーチスだと言う事で決定した時がある。当時は笑ったものだが、カーチスもかっこよいじゃないか。開き直っての脳天気さも、大人の魅力の一つだもんな。第一次世界大戦後のイタリアとヨーロッパの社会。再び戦争へと進んでいく社会の空気も良く描かれているけれど、設定のバックボーンなんてどうでも良いんだよ。大切なのはこの空を飛ぶ事への憧れと爽快感。素敵な大人の男に素直な少女と大人の女は恋をするもんだ。それを信じて今年もハードボイルドだ。