「タイムライン」

ただ券貰ったので行ってきた。バレンタインデーの土曜の夕方の有楽町マリオン。暇人の多い事に驚いた。デートに映画ってわかり安いカップルだらけで、まさかこんな映画で並ぶとは思っていなかったんで、ちょっと不機嫌。
で中身は、まあ想像通りの酷さだった。14世紀のフランスとワームホールが繋がってタイムマシンが偶然発見されて・・って話なんだけど、登場人物逹の誰もが頭悪くて、笑うしかない。
主人公らしき若者も、その仲間逹も行動の一々が自分勝手で、そりゃトラブルも起こるわとしか言えない。第一主人公逹がタイムトラベルに赴く理由になる教授の行動そのものが自業自得だもんな。アメリカ人のセルフィッシュな最悪の心理だ。
その上で救出に向かう連中がまた危機感がなくって事件の一つ一つが己らの愚かな行動のせいだとしか言えないんだから、タイムトラベル映画を観ているハラハラドキドキも、歴史はどうなっちゃうんだろうって言う興味が少しも湧かない。百年戦争中のフランスなんて扱いしだいではかなり歴史パラドックスも真ん中においた話もできそうなものなのに、このていたらくと予算の浪費はどうだよ?悪役にもなりえた企業のCEOだって中途半端だし。こういう役は徹底して利己主義とか利益最優先とかじゃなきゃ意味がないでしょ。エンターテイメントとして愉しみどころのない映画だ。
ヒロインとでも言うべき当時のフランス人女性も、なんだかなの馬鹿さで、見た目は素敵なんだけど行動原理がどうしたって現代アメリカ人だし、まずいのは映画は簡単にしゃべれちゃう事なんだよ。いいかげんすぎるのも、いいかげんにしろよ。
褒める所がほとんど無いって言う珍しい映画だなー。唯一見応えがあったのは展開のスピードと、14世紀の戦士逹の衣装かな。合戦はすでにもっと凄いロードオブザリングがあるんだから、どうってことないけど、城をセットでつくって、その城がいかにも中世って感じが良く出ている事は面白かった。
誰にもお勧めできないし、無駄に予算を使ったB級、B級にもなりそこなっているとろい映画って所だ。

公式サイト http://www.timeline-jp.net/

予告で流れていた
ハウルの動く城
「イノセント」
は、もう予告だけで傑作だ。
ハウルなんて、動きを観てるだけで血湧き肉躍る。お説教臭いストリーでもなんでも良いから、これ以上に本編は動いてくれ!画が画面が動く事の快楽ってこういうもんだ。予告編何回でも観てたい。
もう2本良かった予告編があったんだけど、忘れた。