「ケミカル51」

小粒な作品だ。サミエル・L・ジャクソン主演、プロデュース、イギリスロケでジャガーX12(旧モデルだけど)を壊しまくり、XK乗り回すって言うハリウッド流ゴージャスっぽい匂いがするが、中身はシンプル。天才ドラッグデザイナーを巡るギャング逹のどたばた+60年代テースト。物語にしてもアクションにしても、小さくまとまってるなーって感じだ。
カタルシスも驚きも興奮もない。これ映画館で観てたらむかついてただろう。
ビデオで日曜の昼下がりにぼんやりと観るにはちょうど良いかな。
「ロック・ストック・スモーキング・バレル」の線を狙ったんだろうと思うが失敗してる、と思うな。アクションにしろ何にしろ後一歩が足りねえんだよな。監督に石井監督の「鮫肌男と桃尻娘」観せてあげたい。小粒でも、スピードと弾けるものがあれば俄然映画として面白くなる良い見本だもんな。