『ハードボイルド・エッグ』荻原浩

なんだか出張中の新幹線の中で、ビール片手に読んでりゃ良いような内容だ。作者はすばる受賞作の『オロロ畑で捕まえて』もそうだってたけど、薄味であと数歩の書き込みが足りない。物足りない。
主人公の造形と、作品で書きたかった世界は分かるんだよ。ちょっと自分が準備している作品にも通じるし、マーローなんて俺の心師匠No.1だし。それでもこれじゃあな。どこで笑うの?どこで泣くの?どこで感動するの?
読者のレベルの低さがこういう本になるんだろうな。つまらん。