BMWX3、試乗して本契約して来た。
嬉しい。親ばかになるように、車馬鹿になってブログを立ち上げてしまいそうな勢いだ。
走る、曲がる、止まる。この基本でこんなに気持ちよいなんて、この快楽を知らずに過ごしてきた数十年は本当に無駄な時間だった。

北方謙三がデビュー後小金持ちになってマセラッティを買ったとたんに、小説の中での車の描写が必要以上に細かくマニアックになって、興醒めした事がある。特にブラッディ・ドールシリーズの中盤以降は酷かった。1作目、2作目ではあんなに魅力的だった主人公が、単なるカーマニアになりきってしまって。外車のショールームのような場面が出始めた時には、本を壁にぶつけそうになったよ。でも今なら、彼の気持ちもよく分かるな。小説家としての志や姿勢はどうかと思うが、素直に嬉しかっただろうし、新しい価値観が産まれたんだろうなと理解はできる。
男の子に産まれて来て良かったよ。