15年来の先輩と深夜まで痛飲。面白かった。なんの得もあるわけじゃないのに有意義な時間だった。
年を越えた似たもの同士と言ったら、元上司現先輩に怒られるか。喋りとシンクロした俺の手の動きのオリジナルは、この先輩だ。
年齢を聞いて驚いた。すでに五十を超えてるなんて・・・。
最初にあった三十台中盤のままだと感じていたからな。顔つきもぜんぜん年取ってないし。昔一人の女の子を巡って不倫のライバルだったとは思えない。この事は彼は知らないけどね。
俺は仕事先で、ずっと上司に恵まれて来たな。
それも俺の才能だ。そう言い切ろう。運も実力の内って事ではなく、俺を引いてくれる先輩は見る目がある、って事だ。ハハ。
それにしても深夜になると飮んでる間に寝てしまう癖だけは、なんとかしなければいけないな。