連日のオリンピックのニュースが気持ち悪い。
別にナショナリズムがどうこうと語る気持ちは毛頭ないが、新聞、ニュースのオリンピックのニュースの量と質が、もの凄く気持ち悪い。
たかだかスポーツの順位争いの結果じゃねーか。感情移入しやすい”美談”の物語や、分かりやすい図式やライバルなんていらないだろ。結果報告して終了で良いんじゃないの?
紙面や番組構成のほとんどが、体力自慢の皆様方の無邪気=低脳な感想の繰り返しや、ただのリアクションの域を越えていないキャスターと自称する方々のコメントや、実力を失って現場を去った元スポーツ選手達の養老保険的な仕事で埋め尽くされる必要は、まったくないし、気色悪い。脳卒中でぶったおれた老人の意思を継ぐととかなんとかと言う、受け手を完全に舐めきった物語に誰が感動するって言うのか?こちとらそれどころじゃないし、台風の被害やら世界の動向の方がよっぽど知りたいって言うのに。
村上龍メールマガジンJMMにあったテレビの必死さについてのコメントに深く共感した。

マスメディアがこれほどアテネオリンピックを熱心に取り上げるのは、国民のオリンピックへの関心に昔ほど一体感
がないせいだろうとか、プラズマや液晶テレビの需要を高めようとしているのではないかとか、いろいろと考えてしまいました。しかし要は、オリンピックというのは日本のマスメディアにとってもっとも「伝えやすいファクター」なのだと気づきました。
つまり現在のマスメディアの文脈にもっともフィットするイベントなのです。

人がスポーツしてる事や姿を代謝行為として、溜飲やら諸々発散しているくらいだったら、自分で体を動かす事の方がどれだけ良いか。体動かす気が無いなら、運動を憎めば良いんだし。
オリンピックと高校野球が終わるまで、この憂鬱な状況が鬱陶しい。