3年B組金八先生の同窓会を見るでもなく流している。金八の理想が日教組的とはまた微妙に異なった匂いを釀す雰囲気でちょっと気色悪い、ただ初期の金八はそれ以上の泥臭いローワーな苦労人の説教と言う一面もあってそこは意外と共感を持てたりするから、複雑な気分だ。
第一シーズンの鶴見慎吾と杉田かおるの中学生妊娠は、童貞だった少年の俺には衝撃的だった。その衝撃とすっぱい想いは新八の初恋の回で深まって今でも時々思い出したりする。
第二シーズンは、腐ったみかんにつきて、まさにどまんなかで中学生だったわけで、校内暴力と言う恐怖をうっすらといつも感じていた事を思い出した。学校の日常生活の後ろにああも危険な面を隠している可能性がある事に非情にリアリティを感じたのは、何故だろう。それにしても放送室占拠を中心とした回は、今見てもすばらしい。中島みゆきの「  」をBGMにして学校に警察が踏み込みなんてドラマを、今誰が書けるか?放送する矜持を誰が持っているか?子供と一緒に見られる親がどこにいるか?
加藤を殴って抱きしめる金八が今いたら、体罰教師だぜ。馬鹿な親にかかると。
でもこういう同窓会なんていう、うさんくさい企画を放送するTBSってのはクソだな。見ちゃう俺も俺だけど。