『水の迷宮』

優しい心持ちでページを閉じる事ができるミステリー。推理を中心にした物ではないし、状況もけっしてしっかりできているわけではないが、この小説はこの世界でしか成立しない。探偵もどうでも良い。主人公と影の主人公が目の前に広げてくれる世界が全てだ。水族館に行きたくなる。いやせひ行かねばならない!