「ローレライ」

やっぱり小説が一番。ただビジュアルの力は映画が勝る。CGのクオリティがどうこうなどと言う気はさらさらない。米国の戦艦と伊号との戦闘の迫力は、スクリーンでこそのものだろ。でもパウラが・・・。女優さんは綺麗なんだけどね。映画のダメな所は、演出による所で、登場人物の心が伝わってこない。観客の感情を動かす力が無い。役所だって堤だって良い演技をしていて、力は伝わってくるのに残念だ。良くも悪くも樋口と彼の友人逹の作った映画だ。画としては最高なのに、映画としては失敗だ。福井節の演説も、涙を誘う事はないし。惜しい。