「スパイダーマン2」

マーベルのロゴがカッコいい。良くも悪くもアメコミで、エンタメの王道。二時間チョイは楽しい。中途半端な人物描写や内面なんて止めれば良いのに。バットマンの苦悩はヒーローの苦悩だけれど、恋と金がヒーローの苦悩にはならんだろ。
お話を深くするためのキャラクターの物語も中途半端だし。そういう物を求める映画じゃないのなら、苦悩なんて取り入れるなよ。監督のサム・ライミは確信的にその辺り良い加減に処理してあるので、見せ場とはならないから構わないんだけれども。
見せ場は、列車の上でのDr.オクトパスとの対決につきて、このスピードとメリハリの演出はしびれた。対抗する列車とのやりとりと上下横を縦横無尽に使う動きと、カット割りは秀逸だ。ビルの間を駆け巡るスパイダーマンの爽快さこそがこの映画の魅力だな。
それにしてもヒロインはいただけない。ワンピースの姿は艶やかだけれど、ヒーローが恋する女性にはなりえないぞ、あれは。