「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」

ばちぐんに面白い。レトロフューチャーな世界が徹底され、監督とプロダクションデザイナーの美意識にみじんの揺らぎもない。それだけで一見の価値がある。
宮崎っぽい空飛ぶロボットや、スーパーマン的な電波や電気の処理。自分逹が好きで格好良いと思う事だけで世界を作ろうとしている熱い想いが、最高だ。
第一作で、この完璧な世界を作り上げてメジャーで公開させた監督はすげー。6年近くひとりでしこしことプロットをマックで作り上げたって言う執念もすげー。良く継続できたものだ。狂気と紙一重の執念こそが物作りの基礎なんだろうな。順調で当たり前で良い人には、創作って遠い所にあるんだなと改めて思う。
アンジェリーナ・ジョリーの軍服姿にもえる。萌じゃないぞ、燃えるんだ。麗人って奴はどうして、こうも素敵かね。
オープニングのヒンデブルグ号が、エンパイアステートビルに横付けされるファーストシーンだけで、血湧き肉躍る。コナンやカリオストロの頃の宮崎や、小松崎の描くレトロフューチャーな世界や、メトロポリタンが好きだったら、一気にはまること間違いない。
いいぞ。ワクワクするぜ。映画ってこれだぜ。人生になんのプラスにもならないってのが、また良いんだ。