『ハサミ男』

再読でも面白かった。先週DVD借りて頭の十分くらいまでは観る事ができたんだけど、わけあって途中で中断してしまい、欲求不満解消と、で豊田悦司は何の役割なのかを確認したくて本棚から引っ張り出してきた。
映像化不可能といわれた作品を、あんな風に解釈するとは、なかなか興味深い。でも最後まで観てないけど・・・。
で小説は、二度目でも十分に楽しめる。トリックに関する部分もネタ割れしていても、逆にその技巧の確認になってより深さが増すかな。設定と語りとトリックの勝利で、気負いや技巧のバランスが絶妙だと思う。これはほんと新本格の宝のひとつではないかな。