『時には懺悔を』 打海文三

これはつまらなかった。障害を持つ子供をエンジェルとして描かず、生活の重圧を描きながらも、やはり甘い理想が透けて見える気がずっとした。俺の心がゆがんでいるだけだが、障害を持つ家族の地獄をもっと描ききった上で、その上でエンジェルとして扱って欲しかった。女探偵の理想は、うわっつらだけだ。障害児のおならや糞尿を扱えば、その悲惨さの現実を示す事にはならない。