「フィクサー」

面白かった。主人公の心理の揺れがリアルだった。男40を過ぎると、どう生きるかを日々問い続けるんだよな。
事件の解決を見た後、主人公であるジョージ・クルーニーが見せる「これで良かったんだよな、俺」と言う内省的な表情から、最後の最後に薄らと納得の笑みを浮かべる瞬間が、この映画への共感のピークだ。日々の中で同じような納得の笑みをあなたは浮かべることができますか?と言う問いに、答えることかできるだろうか。
それにしてもクルーニー兄貴も、シドニー・ポラックも、スティーブン・ソダーバーグも、もちろん監督のトニー・ギルロイも、大人への映画をしっかりと製作し、静かに強い問いを投げかける姿勢には痺れる。デート映画だけが、映画じゃないんだって心意気溢れる製作者がいる限り映画を観続けていたいよ。
詳細は時間があれば後日。