「サマーウォーズ」★★★★★+★

この夏の一番!「破」も動きが快楽になるアニメの傑作だったけれど、この夏はこの一本だ。
同じ監督のデジモン焼き直しだって言ってる連中もいるが、全然違うじゃん。
アニメのお約束を踏まえながら、食事ともにする事=家族を描ききり、エンターテイメントとしてしっかりと物語を描き、アニメとして動くことをきっちりと一つに纏めている。
ハウル」を彼が監督していたらどうなってだろう?
ジブリではこの映画はできなかっただろうけど、宮崎駿を後継し新たに超えるアニメの表現者として細田監督のとても高い仕事を堪能できた。ラストカットの爽快なことっていったら近年のアニメでは見ることができない気持ちよさだった。必見。
ブルーレイでたら、手元において何度でも観たい。
この夏は、アニメの快楽、映画の快楽を堪能できる2本に出会え、宮崎の重力圏を越えた2人の才能に触れることができた至福の夏だ。
日本に産まれて、こうやって気持ちの良い映画を観ることができて、単純に嬉しい。

追記:
ここに記されているとおり、あの藤純子のお祖母さんこそが、この映画だと思う。
http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20090814
だからこそのラストカットのすがすがしさなんだ。
ああいう人でありたい。そんな想いを共有させてくれた事、この時代にああいう凛とした人であることの素敵さに再び気づかせてくれた事、本当にこの映画は素敵だ。