『これからの「正義」の話をしよう』 マイケル・サンデル ★★★★

論理的に物事を考察する事のスリリングさを改めて思い出させてくれた。彼の提示する哲学的命題に、同意するしないの問題ではなく、この話から自分の思考を構築していく事。命題をめぐり常に考察する事、それこそがこの本を読むことの重要さだ。
倫理を括弧つきで考える習慣をなかなか持てない、凡庸な日本人たる事を痛感しつつ、それでもこれからも論理的であろうと思う。