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『君の膵臓をたべたい』 住野 よる 本 読書メーター

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

 

「仲良し」の二人の関係が始まるあたりは、僕と彼女の言葉のやりとりにニヤニヤしていたが、後半は泣きっぱなしだった。難病ものだからとか泣くための設定だからじゃない。僕と彼女それぞれの表と内との自分の有り様へ考え方、相手への想い、僕が明確にしたくなかった人としての感情が本人の意思を超え顕になっていく様や、それをおののきながら受け入れていき認めていく決意に、10代の自分の記憶が重なって涙が溢れた。僕を変えてくれた彼女の存在と、彼女自身が感じていた事、揺れ動く弱さと強さが、さらに心を揺さぶり続けた。大切な一冊だ。