『三惑星の探求』 コードウェイナー・スミス 本 読書メーター

初翻訳の「嵐の惑星」が素晴らしかった!突飛な設定、提示される謎の不可解さ、あまりにも魅力的な登場人物、それらを通して描かれる物語に溢れる感情の豊かなこと。こんなに美しく愛しく残酷で優しいSF中編は初めて読んだ。人類補完機構シリーズだとか違うとかは関係なく、コードウェイナースミスの最高傑作だと思う。幼い見かけと深い思考や感性を持っ女性ト・ルースの存在を感じ、憎み、愛し、信じる体験をするだけでも一読の価値はある。