2007-05-20から1日間の記事一覧

「労働者M」 作・演出ケラリーノ・サンドロヴィッチ

観劇と言ってもWOWOW放映の録画。ケラのバンド時代の曲からタイトルを引用しているらしいのだが、その曲は良く知らない。冒頭にある注釈、二つの物語が平行して、入り乱れ時間軸も前後しながら進行すること・わざと台詞やシーンに欠損があること、の会話がう…

「新幹線大爆破」

1977年東映のオールスター大活劇。宇津井健と高倉健の男の戦いが熱い。特撮のレベルや演技の質は時代遅れだけれど、三人の負け犬逹が体勢の象徴、当時の最先端技術の結晶新幹線を人質にテロを行う物語は今でも新鮮だ。 アメリカンニューシネマのようなエンデ…

「日本沈没(2006)」

これはないよな。見られるのは都市が壞れていく様子だけ。ストーリーも適当で、主人公に魅力も無い与えられただけの役割を演じているでくの坊でしかない。俺は柴咲コウファンなので、彼女が出ているだけで嬉しいのだけれど、他に役者の演技を楽しむところが…

『人間の手がまだ触れない』 ロバート・シェクリイ

『「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た! 』 馬場 康夫 ホイチョイ・プロダクションズ

大先輩逹の本。東京にディズニーランドを誘致した男逹のドキュメンタリー。電通の小谷正一ってのは凄い人だ。こういう事がに関わりたくて広告会社に入ったはずが、今の俺は何をしているんだろう。スポットだとか、コンセプトだとか、そんなチマチマしたこと…

『黒い季節』 冲方丁

『冬の巨人』 古橋秀之

設定やプロットは面白い、そこかしこで言われているジブリよりもジブリらしい物語ってのもよく分かる。でもこれは小説じゃないよ。粗筋だ。人も世界も何も書かれていない。ラノベにどうこう言ってもしょうがないけど、こんなに魅力に溢れた設定や物語のタネ…

『映画の断章 相米慎二』 

相米慎二って、ある時代の映画関係者(ファンも含む)にとって期待の星だったんだ。俺も憧れた。隣の町までポルノも観に行ったし、高校の学祭で撮ったビデオ作品で、相米もどきの長回しもしてみたりした。 「ションベンライダー」「翔んだカップル」「セーラ…

『ロング・グッドバイ』 レイモンド・チャンドラー/村上春樹 訳

清水訳に慣れ親しんだ身には、どう写るだろうと思って読み始めたけれど、これはこれで面白かった。 マーローのキャラクターの存在感・空気は村上訳の方があっているように思う。テリーとマーローとの交流も、この空気の方が馴染みやすい。清水訳の格調も好き…

『償いの椅子』 沢木冬吾