2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

去っていったモノを追う気持ち。快楽を共有しただけではなく、全てを見てきた事こそが大きい。人には快楽が必要だけれど、それだけでも無い。月並みで平凡な事柄とは別に一緒に過ごした事のリアルは、結局何にも勝てない。 ネットにダイブした時に、息のかか…

『QED 龍馬暗殺』

新撰組側からの視点とは別の幕末の勇坂本龍馬。その暗殺の謎に迫るという、作者の高田祟史お得意の日本史謎解きミステリー。正直謎が小粒だけれど、それでも面白かった。誰が?はほんの小さな謎だ。どうしては?すでに多くの人が語っている。もちろん誰がに…

『脱獄作法』

宝島社のこのミステリーがすごい大賞の何回目かの受賞作。確か大賞じゃないはず。でも読者賞となんとか賞をダブル受賞しているらしい。う〜ん。飛行機の中で読んだんだけど、まあそのレベルかな。主人公のクールさも中途半端だし、飄々さかげんも中途半端。…

「ターミネーター3」

予告では松浦亜弥似の女ターミネーターだなと思っていたけど、本編ではそうでもなかった。週末ビール片手にシネコンでアメリカ人が見るのに最適な映画だな。CGも多いけど、極力リアルなモノを使って特撮しようという手触りは好感度大。結末のまとめ方だけは…

風邪引いたようだ。熱があるのが分かる。年度一度も風邪引かないのが密かな自慢だったのに、悪化の予感。ぼっとして文章が書けない。 やっぱり福岡日帰り往復は、体に負担だったか。 もうちょっとタフだと思ってたんだけどな。

「白い巨塔」も「牡丹と薔薇」も終わってしまった。 ドラマに関しては抜け殻だ。全力で作られてるドラマは、見る側にも体力がいる。 いいんだよ、気分なてモノや数字なんてものでドラマを作らなくても。強い物語を語ろうと言う意志こそが全てだ。 「白い巨塔…

『スペーストラベラー』

金城武は好きなんだけどね。演技が下手だしスクリーンを満たす何かが足りないんだよな。ピンだとモニターサイズの役者って感じ。映画そのものはジョビジョバの舞台が原案らしいけど、親切な観客ならやりたい事をわかってあげられるけど、まるで力不足だし構…

『遭難者の夢』 天童荒太

第一巻に引き続き、ぐいぐいと引き込まれる。『家族狩り』で知っているはずの話も新たな気持ちで接する事ができた。 それでもやっぱり五分冊は、辛い。もっと先を読みたいと思うところで終わってしまうのは、無しだと思う。 娯楽エンターテインメントなら、…

『ぼくのキャノン』 池上永一

第二次世界大戦の沖縄戦の際に、海辺の村に設置されたキヤノン砲を真ん中においた、沖縄ファンタジー。甘いファンタジーではない。シリアスな語り口ではないけれど、根には本土決戦の前に見捨てられた沖縄の悲劇がある。 戦争が終了して半世紀以上が経った今…

『六月の蛇』

塚本晋也。薄青く色づけされたモノクロームの映像は、ぬめりとしてエロチックだ。降り続ける梅雨の雨のように、濡れそぼりビチャビチャとした空気の質感もエロチックだ。 心の奧に隠し、一人こっそりと満たしていた女の欲望を、死を意識する事で開放していく…

「刑務所の中」

崔洋一監督が花輪和一のベストセラーマンガを原作に制作した作品。まずい。この映画を観ていると、刑務所に入りたくなってくる。山崎努が演じる主人公の花輪の視点で語られる刑務所暮らしは、悲惨だとか辛いだとかとは縁遠く、奇妙で癒しさえ感じさせる場所…

キダム

応援団にはならないな。天井から布一枚でぶら下がっての演技には、感動したけど。やっぱりサーカスにはいかがわしさは必要だよな。あの衣装にはドキドキした。裸風の衣装に、真っ赤な布がまとわりつき、絡みつく。こういういかがわしさにもっと溢れていたら…

朝目が覚めたら、14時半。久々の自堕落。これだけの事でも、かなり落ち込む。何やってんでか。諸々をばたばたと片づければもう夜だぜ。予定していた映画が、一本も見られない。 こういう自堕落ぶりは嫌になるな。だらしないだけじゃねーか。今日は、あいつの…

『第六大陸 1・2』

一部話題になっていた一冊を、『ハイウイング・ストロール』の勢いで読む。一私企業が月面へ有人基地を建設するお話。ジュブナイルってのはこうでなけらば。SFとしてのクオリティも高いのでSF作品として読むのに充分な作品だけれど、あえてジュブナイルと言…

CKBB

クレイジーケンバンドのベスト版。最高。俺はミーハーファンなので、横山剣につきる。彼の声と歌唱に魅せられっぱなしの一枚だ。彼らの幅広いレパートリーを万遍なく、嬉しくなる曲順で聞かせてくれる。それでもやっぱり葉山ツイストとGTそしてタイガー&ド…

「牡丹と薔薇」

完敗。「パパイヤ。パパイヤ。パパ、いやーん。食べれば」 もう何が出てきても許す! それにしても大河内奈々子も、小澤真珠もすっかりおばさんメークが板についた事よ。目が離せねぇ。例え、ヤンエグらしくねぇ、社会人失格だと烙印を押されても毎日つき合…

「噂の真相」

ついに休刊。よただろうが、左だろうが、スキャンダリズムだろうが、全てをひっくるめてこういうスタンスのジャーナルは絶対に必要だと思う。 第四の権力としてのマスコミ。幻想の力でも良いし、勘違いのイエロージャーナリズムと良識ある大人から指摘されて…

『男たちの長い旅』

人気男性ミステリー作家逹の短編集。基本的に単行本なり雑誌なりで発表されたものをより集めたアンソロジーなので、何編かは既に読んだ事のあるものも収録されていた。 東直巳 石田衣良 打海文三 逢坂剛 大沢在昌 奥田英朗 北方謙三 戸梶圭太 花村萬月 藤田…

『さよなら妖精』 米澤穂信

切ない物語を、無条件に受け入れるつもりはないし、あまりストレートに使いたくない言葉だけれど、この本はできるだけの人に薦めたい、切ない物語だ。 突然現れたマーヤと言う異国の少女。 二ヶ月の間、彼女と共に過ごした時間を回想し、残された謎と心に残…

http://d.hatena.ne.jp/eau/の彼がはてなから手をひくとの事。時々覗いていた。残念だけれど、それぞれに事情がある。 またどこかで見かける事ができたら嬉しいな。 自分の考えで、自分の道を進んで欲しい。

一番の目標は今だ実現できず。 次の約束が全てだ。 失ったものを後から思い哀しみ続けるくらいなら、みっともない自分を晒して恥を覚悟で、全部をぶつけるしかない、と割り切れるほどには自分は成長したのだと信じたい。 自意識を捨ててでも大切にしたいもの…

この週末は、久々の完オフ。CKBのライブにお誘いを受けたけれど泣く泣く断って、書き物に集中。締め切り間近で、かなりやばい。けっこう良い内容と密度で書けてるとは思うんだけど、いかんせん集中が続かない。って言う自分に言い訳禁止だ。言葉を最後まで紡…

『巷説百物語』テレビアニメ

で、先々週、先週と二話に別れて放送されたアニメの七人岬を見た。実は最後まで見ていなくて今現在前編までの感想だけれど、これはこれでありだな。同じ原作でも怪とはえらい違いだ。 最初は違和感のあった背景やキャラクターだったけれど、回を追うごとに違…

『京極夏彦 怪 七人岬』

たしかWOWOWが制作した、京極初の映像作品だったはず。めんどくさいの調べてない。 佐野史郎やらが出ていていかにも今の邦画の皆さんが創りそうな内容。つまらん。照明も演出も、装置も舞台も全てが凡庸で、ストーリーだけげなんとか原作のおかげで面白いん…

『ドリームキャッチャー』

おいおい、こんな話だったのかよ。まさかXXXXXが出てきて、XXを救うお話だったなんて、知らなかった。もっと超自然な存在をめぐる物語かと思ってた。まあ勝手な思いこみだったわけだけれど、正直こういう話だって知っていたら借りなかったな。見終わったらあ…

『ハイウイング・ストロール』 小川一水

爽快だ。空を飛ぶ男逹の話ってのはどうしてこうも爽快なんだろう。ソノラマ文庫と言う老舗のティーンズ向けの出版だけれど、普通の小説読みに読んで欲しい。できれば男の子心を忘れていないそこの君に! 人類の多くが滅んでしまった遙か未来の地球。重素の雲…

Berryz工房、アップフロントだったのか!畜生!かわいいじゃんと思って失敗した。俺はモーヲタと同類にはならねー。

ずっと続いてるこの状況に、少しだけ気持ちが慣れている事にきがつく。あの瞬間は、絶対に忘れないと刻み込んだのに。 時が傷を癒すと言うのは、感傷的すぎて受け入れる気はないし、大嫌いな言い方だが、結局は時は風化させるんだな。 正確に言えば、人はそ…

「ビッグオー」

なんとか最終回を見る事ができた。それだけ。ふーん。

『24』

いやー満腹。リアルタイムフォーマットがどこまで凄いかも、役者のテンションとクオリティの高い演技も、練り込まれたテレビのためのスクリプトもよく考えられていて、面白い。 登場人物にむかつく事も含めて、役柄の個性も位置づけもうならされる。 まさか…