2005-01-01から1年間の記事一覧

 海外バトン

ヴァレスカ・ダ・クイーカhttp://blog.livedoor.jp/waleska/さんから回ってきました。 相変わらずバトンには要点だけをまとめて応えられないので、長いです。 ■Q1 これまでに海外に行った回数は? 47~50回。少しあやふや。 1年間、毎月香港に行っていたのが…

海外バトンを受け取りました。

「フォーガットン」

『下流社会』

『夜市』

「SURVIVE STYLE5+」

酷すぎる。TAG BOATだぜ。電通樣とタグボートが製作に名を連ね、手垢のついた今時ムービーの典型だ。 タグボートだからこそ、そうしたありきたりな状況を超える、おかしい何かを適用してくれるかと思ったら、このていたらくだ。映画への意気込みは、才能を潰…

「セルラー」

これは良く纏まっている。人生になんの影響も与えないし、何か意義があるわけでもない。だからこそ傑作だ。最初の五分で状況を語りきり勢いを失わないまま、物語が進んでいく快感。1時間半の娯楽で、その短時間を気持ちよく過ごす事のできる映画だ。映画内の…

『すぐそこの彼岸』

白石の文章は、俺には辛い。生々しいほどに突き刺さるシュチエーションに、直接俺の心を傷つけるようなストレートな愚かな姿。彼が書く男の厭らしさが、そのまま俺自身の鏡だ。 首相候補の政治家を父に持ち、その秘書として働く男の、哀しい物語だ。妻とは別…

『カジノを罠にかけろ』

爽快な、カジノ小説だ。カジノで手に汗握るカジノシーンは特に無いけれど、六十すぎた男のユーモアと、軽さにとても好感が持てた。 いかにも今のハリウッドに映画化されそうな、プロットと、分かり易い展開、ついでに意表をつくどんでん返し。俺がプロデュー…

『蜂起』

今の日本の閉塞感と解放のための物語。 なんだろうな。書き割りだ。(ちなみに最近の俺には、この書き割りって言う言い方が、最高のけなし言葉だ)つまらなくは無い。ちゃんと今を切り取ろうとしてるのも分かる。でも薄い。薄すぎる。 週間金曜日に連載され…

『うなぎ鬼』

この濃さはなんだろう。淡々と重なる言葉の先にある、濃い重さ。人が落ちていくその樣と、隔離され存在すらも忌み嫌われる街の様子。底辺にある暗さと悲壮さが、主人公の落ちていく姿を通して描かれる。人を殺す事の醜さまでもリアルな小説だ。 うあぎは、ど…

『聖者は海に還る』

テーマも、構成も面白いのに、それだけだ。作者の覚書じゃないんだから、こんな本を出すな、と言いたい。書き割りだ。『嫌われ松子の一生』と言う傑作をものした作者だけに、どうしてこなるのか。不満だ。不満の固まりだ。

「世界の中心で、愛をさけぶ」

ドラマの綾瀬はるかに恋した俺には、残念ながら物足りなかった。映画としての完成度は高い。長澤まさみと森山未來の演技、柴咲コウと山崎努の存在感が全てだ。つまりこの映画の核になる現在の主要な部分に力が無いって事だ。 この映画は、現在に生きる男の再…

「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」

ばちぐんに面白い。レトロフューチャーな世界が徹底され、監督とプロダクションデザイナーの美意識にみじんの揺らぎもない。それだけで一見の価値がある。 宮崎っぽい空飛ぶロボットや、スーパーマン的な電波や電気の処理。自分逹が好きで格好良いと思う事だ…

具体的にどうこうって事はないけれど、諸々が收まる所に收まった。 穩やかな日常ってのも、悪くはない。 あまりの状況の変化の早さと、俺の立ち回りの勢いに、我ながら驚く。こんな日々はものこないだろうな。

『呼吸』 伊坂幸太郎

キャラクターはいつも通り魅力的だし、話や会話も変わらず良いんだけど、大きな話が見えてこないし、正直中途半端な終わりなんだよな。これだけ大きなテーマをしっかりと伊坂には書ききって欲しい、期待は大きいだけに、それを超えて欲しい。 ども変わらず、…

『ハイドゥナン 上・下』

小松左京を系譜を次ぐ大きな物語を語るSFだ。『日本沈没』や『果てしなき流れの果てに』、70年代、80年代に俺達少年も心を熱くして感動させたSFがここにある。日本人は、人類は、生き延びる事ができるのか?人の英知はパニックを乗り越える事ができるのか。…

『嫌韓流』

今更だけど、こういう本を待っていた。何故オフィシャルにこうした事実を日本では口にできないのか。韓国と仲良くする必要も、卑下する必要もない。迷惑な韓国には、迷惑で馬鹿だと言えば良い。特定のアジアに気を遣う必要はどこにない。アジアは中国・韓国…

『マイクハマーへ伝言』

矢作は良い。男が生きるってこういう事だ。寂しさは俺の友だ。

『リンゴーキッドの休日』

『錬金術師の魔砲 上・下』

まあこんなもんだ。

『みんな行ってしまう』

彼の作品にはいつもくらい陰がある。『みんな行ってしまう』の表題作は、言葉少なく静かに哀しい一瞬を描き出して、しみじみと響いてくる。どの作品も同じように染みるような哀しさだ。 再読の『オンリー・フォーワード』も今読み返すと、そこに込められてい…

『オンリー・フォーワード』

『模倣の殺意』

いわゆる本格だ。新本格が華やかになるはるか以前に登場した、本格の傑作だと言う。 古いよな。古典と言うには近すぎるし世俗に近すぎて、新本格を通り過ぎた後では、軽すぎる。俺は今の講談社系の新本格は好きじゃないけど、それでも島田以降の新本格登場し…

『血液魚雷』

傑作『今池電波聖ゴミマリア』の作者の最新作。初読の『今池〜』がかなりの怪作だっただけに、意表を突かれた。ストレートなSFだ。「ミクロの決死圈」にインスパイアされた体内探検のストーリーだ。現代に上手にあの状況を持ち込むかと思ったら、こう来たか…

「シン・シティ」

フランク・ミラーのコミックは未読だが、決まった構図と色彩の世界は、スタイリッシュで鋭い。モノクロとパートカラーで構成された世界は、逆に饒舌なくらいにカラフルに迫ってくる。 身震いするほどの衝撃を受ける事はなかったけれど、力のある映画だった。…

『爆発道場』

『僕の中の壞れていない部分』白石

『サマー・タイム・トラベラー2』

『真夜中にもう一歩』 矢作俊彦