2006-01-01から1年間の記事一覧

「アキハバラ@DEEP」

DVDの販売を前提にしてますと言い訳して放映していた深夜ドラマ。既定の方針なんだろうけど、あえてそんな言い訳なんてしなきゃ良かったのに。普通に面白いんだからさ。 堤+クドカンの「池袋ウェストゲートパーク」のまんまの制作方針なんだけど、まあ、そ…

『アキハバラ@DEEP』

池袋を秋葉原に変えて、今の若いのを主人公にした石田依良の作品。最近の石田の作品は、可もなく不可もなくか、どうでも良いのが多かったが、これはそれなりに面白かった。『池袋ウェスト〜』の再生産・再利用でしかないって言えばそこまでだし、AIに関する…

『ライトグッバイ』

ススキノのバーに屯する探偵シリーズの一冊。ライトハードボイルドなんだろうな。主人公の仕事観、人生観が好きで時々手にしていたシリーズだけれど、これはまあ標準的な内容だと思う。 被疑者が一方的に抱く幻想を利用して友人を装う捜査の中で芽生える奇妙…

『シティボーイズ-マンドラゴラの降る沼』

生で舞台を見たかったな。「お笑いスター誕生」「ぱおぱおチャンネル」を経た筋金入りの大竹まことファンの俺としては、単純に面白かった。斉木しげるもきたろうも良い味を出しているし、いとうせいこうも久しぶりに役者として観たが、独特の飄々とした感じ…

『忘れないと言ったぼくがいた』

『猟犬探偵』

『邪魅の雫』

俺にとっての京極堂シリーズの魅力は、強引に要約すると「作品ごとのテーマにまつわる蘊蓄とその語り口、その二つに妖怪と言う魅惑的な存在が推理に有機的に絡み付き、美しく状況が解明されていく点」「物語の構成」「主人公をはじめとする登場人物達のキャ…

大人計画「まとまったお金の唄」

『独白するユニバーサル横メルカトル』

「ポセイドン」

『せちやん』

『聖殺人者』

「M:i:3 ミッション・インポッシブル3」

シリーズ最新作。面白かった。「スパイ大作戦」のリメイクとはしては、三作品中ベストだと思う。1は、デパルマの見せる構図と、ミステリー風味のアクション映画として面白かったけれど、主役のトム・クルーズのスーパースパイの映画だった。もちろん007ボン…

「亀は意外と速く泳ぐ」

同じスパイもの(!)でも、まるで世界の違う映画だ。面白かった。主演の女性の空気と、小ネタのクスクスした感じが良い。 平凡な主婦が、ひょんなことから某国のスパイとして採用され、ばれないように平凡であり続けることをミッションとして与えられる。平…

「クラッシュ」

人生は単純じゃない。そんな単純なことなのに、つい日常の中で忘れてしまう。特にフィクションの中には、単純な構図ばかり求めてしまいがちだ。そんな安易なフィクションではなく、今の生活の中にある、日々の営みの中での人と人の関係、複層にからみあった…

「ナイト・ウォッチ」

『ブルースカイ』 桜庭一樹

『腑抜けども悲しみの愛を見せろ』 本谷希子

日本エンジェル大賞で、受賞した企画の原作。舞台の小説化でもあるらしい。虚言癖のある精神を病んだ長女と、兄、妹、兄の嫁の物語。地方都市の郊外と言う、情報から取り残されて閉塞感しかない場所で、行き場の無い愛憎が煮詰まっていく。家族の間に溜まっ…

『セカンド・サイト』 中野順一

『無痛』 久坂部羊

『LAST』 石田依良

『動物園の鳥』 坂木司

『仔羊の巣』 坂木司

『クライマーズ・ハイ』 横山秀夫

『老ウ゛ォールの惑星』 小川一水

『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介

『骸の爪』 道尾秀介

『愛が噛みつく悪い星』 東山彰良

『ルート350』 吉川日出男

これは尖っていて、微妙な熱さがあって、心地よい退屈さのある本だ。

『川を覆う闇』 桐生祐狩

これは奇妙な本だ。ちゃんと後で書きたい。