2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

網野善彦氏、死去を極東ブログで知る。 そうかもう76歳だったんだな。ずっと現役でいてくれる一人だと勝手に思っていた。人の年については、ずっと頭の中で止まったままだかれ、こういうニュースに触れると、しみじみと自分も年を重ねてきたのだなと思う。『…

福岡は好きな街なんだけどね。飛行機で、しかも機中本読んでるか、寝てるかしかしてないと、あっと言う間に到着してしまって東京とすぐ近くに思えてしょうがない。全然遠くに来ている気がしない。食べ物と聞こえる言葉の端々しか違いがないんだよな。別に福…

『川の深さは』福井 晴敏

飛行機での移動中に読むつもりで本棚から引っ張りだす。再読だけれど、改めて感動。たまたま移動日の28日はオーム真理教麻原被告の判決の日だった。この本の中では、オームと地下鉄サリン事件をモデルにした新興宗教団体と事件が扱われている。何の気無しに…

「ケミカル51」

小粒な作品だ。サミエル・L・ジャクソン主演、プロデュース、イギリスロケでジャガーX12(旧モデルだけど)を壊しまくり、XK乗り回すって言うハリウッド流ゴージャスっぽい匂いがするが、中身はシンプル。天才ドラッグデザイナーを巡るギャング逹のどたばた…

『ロンリー・ハーツ・キラー』 星野智幸

最初の数ページでの予感を裏切らず、最後までスリリングに続く傑作。感想は今は書けない。

「牡丹と薔薇」

突然のナレーション。「この時運命は無慈悲にも豊樹と富貴子を暗黒の世界へと導いていた」まさかこんなベタな・・・。

縄のれんでの「俺はね、部長にね言ってやったんだよ、びしっとね」オヤジ状態。あーぐずぐずだ。でもね、ちゃんと言ってやりましたよ、俺は、直接。て言い訳。でもすぐれないな。家に帰っても仕事の気分が残ってるのは、気持ち悪い。

予告編思い出した。 「サンダーバード 実写版」だ。 http://www.thunderbird-movie.jp/ 2号が!すげー。こういうCGIは大歓迎!ついでに 「刑事 スタスキー&ハッチ」も映画化だ。 http://starskyandhutchmovie.warnerbros.com/ ベン・スティラーとオーウェン…

直接の言葉で伝えない限り、本当に伝えたい価値は伝わらない。 陳腐な言い回しだけれど、真実だ。それだって100パーセントの共有だなんて絶対にありえない。 普通だとか常識だとかに足をひっぱられ、言葉が伝わらない事の辛さ。会えないだけで、これほど辛い…

『ワイルド・ソウル』 垣根 涼介

戦後のブラジル移民政策での状況は、今まで知らなかった。不覚だ。読後、その当時から変わらない日本政府、役人そして日本人である事への怒りはおさまる事がない。自覚しなけらばならないのは、自分もそうした日本人の一人だと言うことだ。どうしてこの国は…

筒井康隆

少し古いけど、三島賞を舞城王太郎『阿修羅ガール』で授賞した時の、筒井大人の評。 言いえて妙。さもありなん。こうもシンプルに言われるとその通り。 近年、某社からやたらに若い女性の書き手が登場するが、本来的に二十歳以前の文学は無理なのである。だ…

『快楽主義の哲学』澁澤龍彦

ずっと買いっぱなしで積んであった一冊をたまたまチョイス。カッパ・ブックス用に書かれたエッセイだと言う。60年代から70年代にかけては過激だっただろう言葉も今ではソフトに感じられるのはご愛敬だ。 しかしここに書かれ否定されているような事柄が、どれ…

「新選組!」

こういう坂本龍馬は良いな。江口も生き生き演じてるし、若い役者の良さがだんだんドラマの中で生きてきてる。仲間が段々と増えてくる展開は、定番だけど気持ち良いよ。原田左之助のくさくなるような台詞もこういう熱い連中の中では、素直に胸を打つ。 三谷幸…

『24』

15:00。事件事故てんこもりの1日だけど、間違いなく状況を悪くしているのは、バウアー家の馬鹿母娘の二人だ。見てて腹が立つ。お父さんはあんなにがんばってるのに、大人しくせんかい!ついでにパーマー候補の家の馬鹿息子。お前のせいだろ!ちったあ反省し…

「消耗品にすらなれない男逹」

金曜夜の12時過ぎの井の頭線。長引いた仕事で少しだけピリピリとした気分で吊革につかまって読書。 発車間際に飛び込んできたカップルらしき二人の割り込み方に軽くむっとしながらも大人の俺は黙って少しだけ場所を讓った。 初台を過ぎた辺りから、後ろの二…

『幻世の祈り―家族狩り』 天童荒太

天童荒太の作品は重く辛い。それでも作品の背後に幽かに存在する希望、作者の怒りと祈りを感じる事で、読後何かが確かに伝わってくる。 『永遠の仔』よりも『家族狩り』の方が好きだ。より自分にリアルな家族を正面から扱っているからだ。 その『家族狩り』…

『針』 浅暮三文

おもしれぇ。早川のSFシリーズで、感覚シリーズを書いたって事で期待していたものとは、まるで違う作品になっていた。 『カニスの血を繼ぐ』や『石の中の蜘蛛』のようなオリジナリティの高いミステリーなのか、それとも『左目を失った男』のようなテイストの…

「わたしのグランパ」

石原ひとみの初出演作。筒井康隆の原作っを東陽一が脚本・監督した東映映画。 ファンタジー色をあえて強くした作品で、ずいしょにその意図が良く伝わってくる。 幼なじみの友人を地上げで殺されその復讐にヤクザを殺した祖父が、13年の刑期を終え帰ってくる…

小学校以来の友人の急な結婚式の手伝いをこの数週間していて、イベントプロの実力をみせつけてやろうとなかなか素敵なプランを立てていたんだけど、先週友人から「彼女とは結婚しない。もともと顔が駄目だった。好きじゃない。あの顔は駄目だ」と言うかなり…

「タイムライン」

ただ券貰ったので行ってきた。バレンタインデーの土曜の夕方の有楽町マリオン。暇人の多い事に驚いた。デートに映画ってわかり安いカップルだらけで、まさかこんな映画で並ぶとは思っていなかったんで、ちょっと不機嫌。 で中身は、まあ想像通りの酷さだった…

大連少女隊 ダリアンガールズ http://www.daliangirls.jp/ なんだよ、これ。笑わせるつもりにしちゃ、どうしようもなく堅くてきまじめだし。高度な部分で攻めてきてるようには見えない。真面目にやってるとしたら、十二楽坊とかなんとか言うグループの二匹目…

「早春スケッチブック」

まだ全部を見終えたわけではないけれど、今の自分が沢田に対した時恥ずかしいと感じる事がないか、胸をはって彼に意見なり言葉を語るなりできるのか、と考えるとどうしようもない気分になる。この十数年何をして生きてきたのか。 当たり前の事をあたりまえに…

「新選組!」の時代考証について

この話題も別にどうでも良いかもしれないけれど、書く。 「新選組!」の第一話、ラストの近藤勇、土方歳三、坂本龍馬、桂小五郎が揃って黒船を見物に行くのは、おかしいと批判する人達がいると言う。 馬鹿じゃなかろうか。いや馬鹿だ。愚かだ。ドラマなんて…

自らの名前を並べ記すなどおこがましいと心底感じるほど著名な論者や批評家が発言する話題の尻馬に乗って自分の拙く卑小な思いを逆説的にももちろん正面切ってでもなくとつとつと語る事で何かしらの貢献なり参加するなりの意図があるわけでもなく、ましてや…

『探偵家族 冬の事件簿』 マイケル・Z・リューイン

ひさしぶりのルンギー一家のお話。三世代の大家族が営む探偵事務所の、騒動記。 リューインと言えば、ソフトボイルド探偵小説の大傑作アルバート・サムスンシリーズだが、このルンギー一家のシリーズは、かなり毛色の違う作品だ。三世代同居の家族がそれぞれ…

「あずみ」

北村龍平監督。小山ゆうのコミックスを原作としたアクション時代劇。JIDAIGEKIとか言う新しい時代劇などと劇場予告編では言っているが、そんな事はどうでもいいし、この映画の目指したものではないだろう。 面白かった。若い役者逹の、新世代ヤング時代劇と…

「ラスト サムライ」

ゴールデングローブ賞とアカデミー賞への渡辺謙のノミネートで、ワイドショーでも話題のハリウッド時代劇。ロードショーも終了間際と言うことで、先週の映画の日の屈辱にも負けずやっと観てきた。来週までの公開でも、まだ立ち見なんだよな。おそるべしアカ…

「新選組!」

で、日曜の3本目に新選組!。 今までの大河はどうだか知らないが、三谷新選組は面白い。 歴史が動いている中で、日常の一日を切り取り、大きな流れに巻き込まれていく若者逹を描いていく内容にとても好感がもてた。評判があまり良くないと言う書き込みも時々…

「牡丹と薔薇」

「よくも撲ったわね、召使いの分際で。パパにだってママにだって一度も撲たれた事なんかないのに。よくも、よくも」 「いつでも撲ってあげるわよ。あなたのそのねじ曲がった根性をたたき直すためならね」 「何様だと思ってるのよ、馬鹿者が」 「前のあなたに…

周囲では妊娠が大流行中。妹分の二人もご懐妊。10年近く知っているMなんて、今だにリアリティがない話。 そんなMとランチ。中野の石窯で焼くピザの旨い、ピッツェリア。ワイン飲みながらぐだぐだと話して、気が付けば三時間が過ぎていた。 嵐を呼ぶ女Mの…