2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「イングロリアス・バスターズ」★★★★

「キル・ビル」のおちゃらけを後ろに除け、タランティーノ節を全開にした、傑作。 開幕すぐから全篇を通して画面を支配する緊張感、冗長に見えながらも徹底しているシーンの空気。お馬鹿な連中虫のような連中への愛。美しくない愚かな因果応報。美女の復習物…

『笑う警官』★★★

『1Q84 Book1 Book2』

村上と言えば、龍な俺も、この本は面白かった。 文学とエンターテイメントの境目なんて意味ないけど、エンターテイメントの物語として、今を提示する小説の力を感じることができた。 オウム、ヤマギシ会、システムとか分かりやすい設定もあるが、この話は、…

「宇宙戦艦ヤマト復活篇」

酷い映画だ。小学生の時TVでヤマト観て、熱中しすぎてファンクラブ作ってファンジン作ったのは良い思い出だけど、その後の「さらば」「新たなる」とか次々出てくるヤマトに裏切られたような気分になりながらも、子供心に受けた衝撃は忘れられず、ヤマトは特…

「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」★★★

前作以上に監督の世界に溢れた作品。冒頭のパペットによる人と妖精の闘いのシーンですでに、世界の虜に。ヘルボーイを待つ死神の造作のなんて素敵なことか。 前作のリアルな世界に悪鬼たちが活躍する状況に対して、今作はファンタジー世界の色合いが強く、ま…

「パブリック・エネミーズ」★★★☆

シーンやエピソードは、それぞれ魅力的で目が離せないが、全体の印象は退屈。飛び抜けたシーンがあれば、それがコアになるんだろうけど、俺には響かなかった。主人公の魅力や、小道具、銃撃戦のリアルな魅力など、素敵なカットに溢れているが、映画総体とし…

「ヘルボーイ」★★★

登場人物の造形もきっちりと描かれ、世界を楽しめる。作りこまれた造形と空気が破綻することなく、長尺を感じさせない面白さ。この監督のマニアックな気質は心地よい。

「BUG」★★

妄想に取り込まれていく主人公の女性の様子は、リアルに響く。もう一歩先の物語を期待してしまう。