2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「チームアメリカ」

『熱帯』 佐藤 哲也

伊坂幸太郎の帯が決め手で読んでみたけど、作者の文章は俺にあわないな。『妻の帝国』はそれでもソフトで顔の見えないファシズムな話で興味深く最後まで楽しめたのに、この作品はだめだった。ギリシア神話を叙述や設定に引用し、狂騒の熱帯の東京のどたばた…

「愛と平成の色男」

懐かしい。懐かしいだろ? バブルのチープなゴージャスが楽しい。結局、この頃にかっこよいと感じた物が、手を変え品を変え、俺の中にまだあるんだな〜と思う。ジャガーに乗った歯科医でジャズプレイヤーって設定だけで、もうクラクラだもんな、この作品の中…

『ハサミ男』

再読でも面白かった。先週DVD借りて頭の十分くらいまでは観る事ができたんだけど、わけあって途中で中断してしまい、欲求不満解消と、で豊田悦司は何の役割なのかを確認したくて本棚から引っ張り出してきた。 映像化不可能といわれた作品を、あんな風に解釈…

『QED 鬼の城伝説』 高田 崇史

長く続いてるシリーズだ。京極フォロワーの一つとして登場した二番煎じ企画だと思って読み始めたシリーズも、順調に続いている。何冊目かは知らない。 岡山を舞台に桃太郎伝説を紐解きながら、同時に解決されていく密室殺人。新本格にありがちな、トリックと…

『国家の品格』 藤原 正彦

『キタイ』 吉来 駿作

「里見八犬伝」

ジャニーズ滝沢だからとバカにしながら、見始めたけれど、単純に骨太な娯楽時代劇で、意外に面白かった。滝沢もがんばっていたし。八犬伝と言えば、人形劇だと刷り込まれた世代の俺だけれど、犬士が次々と集い始め、対する悪役の登場人物逹と対峙していく流…

「ポセイドン・アドベンチャー」

もうね、犬が可愛すぎて、しまいには子供まで欲しくなる今日この頃ですよ。 赤ちゃんと仔犬を同列に語って、子供を育てている本当の親には、冷たい目で見られてしまいましたが・・・。 そんでも、小さな生き物を保護しながら、生命を守り慈しんでいく事、暖…

当然の義務と権利を理解できず、大声で権利を主張し、弱者の顔でエゴと主義を押しつけて騒ぎを起こす連中には、怒りを覚える。 例え祖語が多く、運用者が清廉潔白でない薄汚い奴らでも、システムの中で生きざるえない以上、全ての日本人が負う義務を全うして…

ミステリ既読調査 2005

http://mystery.parfait.ne.jp/best/2006/enq.cgi やばい、平均以下じゃん。(投票人数:707人・平均既読数:20.3冊 ) ミステリー以外にもね、けっこう読んだから去年は。 それにしても米澤穂信って人気あるのな。ちょっと意外。あなたのチェック合計: 16冊 …

『ゲッペルスの贈り物』 藤岡真

8年前、新刊として本屋で平積みにしてあったのを見た時から気になっていた。その後タイトルを忘れてしまい、そのままだった。2、3年前からひょんな事をきっかけに探してはいたのだが、絶版になっていたようで見つからず、古本すら市場には出回っていないよう…

『九杯目には早すぎる』 蒼井上鷹

小説推理新人賞を含む短編集。バーや居酒屋など酒場が必ず一度は出てくるライト推理小説?かならずしも酒場が舞台になるわけではないけれど。 バーを舞台にした短編・中篇なら掃いて捨てるほど、いかした傑作の多い分野だけれど、ハートウォーミングでも日常…

物欲。 ブラザーのカラーレーザー複合機「MFC-9420CN」欲しい! またもキャンペーンに参加だ。 複合機がいかに便利かを立証する、ってのがお題らしい。スペースの問題がなんといっても一番だが、それじゃ芸がなさすぎるか。 次に嬉しいのは、所有する喜びか…