2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『キマイラの新しい城』 殊能将之

ハサミ男のインパクトを期待し続けて新作を追いかけているが、彼の方向は別のもののようで、なかなか期待を超えて楽しませてくれる作品に出会えない。この作品も750年前のフランスでの殺人事件の謎を現代の千葉の古城の中で解明する、と言う設定だけ見ればか…

『西条秀樹のおかげです』森奈津子

表題作は、人類滅亡ものの最強にして最狂作だ。馬鹿すぎる。高笑いするほどのユーモアじゃないけど、このおかしみは心地良いな。エロと馬鹿の融合。哀愁すら感じるアブノな嗜好。万人にお奨めだ。ヤングマン最高!小学生の修学旅行で行った京都の旅館で全校…

いよいよ明日納車。 長い三ヶ月だった。結婚式当日を待つよりもワクワクするもんだと言っている人がいたが、その時の事を覚えていないので、比較しようがない。彼女と始めてホテルに行くかも知れないデートの前日のような高揚感と、もしかしてかなり恥ずかし…

3年B組金八先生の同窓会を見るでもなく流している。金八の理想が日教組的とはまた微妙に異なった匂いを釀す雰囲気でちょっと気色悪い、ただ初期の金八はそれ以上の泥臭いローワーな苦労人の説教と言う一面もあってそこは意外と共感を持てたりするから、複雑…

『穴』山本亜希子

『八月十五日の開戦』池上司

「穴」

「世界の中心で、愛をさけぶ」

良いんだ、ミーハーだと思われても。良いんだ、単細胞だと思われても。 第10話、最終話。2時間強の間泣きっぱなしだ。 失った物、二度と触れる事のできない物への想い。大きな穴。埋める事ができない事をどう受け止めるか。 自分の事として泣いた。堤のけれ…

秋川のバーベキューセンターで、ドライブ&バーベキュー。 小学生・中学生以来で、興奮。楽しかった。 こういうファミリーな楽しみも時には良いものだ。 青空の下で食べる肉のなんと美味い事、ビールのなんと爽快な事。 趣味にする事に決定した。 バーベキュ…

野球がストをするだとか、しないだとか。合併だとか何だとか。 煩い。すでに本当は死んだジャンルなのに、人気とファンと言う幻想をベースにしたシステムが完全に出来上がっているがために、にっちもさっちも行かなくなってしまっているだけじゃないか。 戦…

『グラスホッパー』伊坂幸太郎

この二冊は面白かった。面白さの方向は方法はまるで違うけど、どちろもそれぞれの作者が新しく立とうとしているスタンスと、既存の作品に流れている作者独自の世界との折り合いをつけようとしている作品で読み応えががあった。 それぞれの個別で具体的な作品…

『ボディ・アンド・ソウル』古川日出夫

久しぶりに新しい小説を書き出す。半年くらいぐちゃぐちゃと一人頭の中でこねくり回して、時々プロットを纏めようとしていた奴だ。 最初の一行はずっと決まっていて、最後の一行も決まっている。 あとは自分が愉しめる作業になるかどうかだ。もちろん産みの…

「ローレライ」

http://www.toho.co.jp/lineup/lorelei/data1.html東宝のラインアップニュースから。 庵野、押井、鈴木と言う分かり易い、現代アニメ御三家からのメッセージ。熱いぜ。しかも実写へのエールなんだよな。こういう垣根がなくなっていく邦画が増えれば、新たな…

「新選組!」

第三十回「永倉新八、反乱」、三十一回「江戸へ帰る」 新選組も池田屋事件をすぎ、新たな佳境に入っていく。一般的な山場の一つである池田屋襲撃は、ドラマとしても扱いやすい素材だ。あくまでも京都市中を警護する存在として謀反を企てる会津の浪士を始末す…

「世界の中心で、愛をさけぶ」

一週遅れ。 現代の朔はどうしようもないな。今頃気付くなよ、その小さな肩に。しかもその感じは、誰の肩でも良いんだって事になってるぞ。 過去の朔太郎とアキのパートーは相変わらず、涙無くしては見られない。 「キスでもしませんか?」。号泣。 三浦友和…

「地獄甲子園」

馬鹿すぎる。面白すぎる。番長最高。「火山高」観た時に、韓国に負けたかと思ったが、こういうお馬鹿作品を作る日本も捨てたもんじゃない。この安物感がまたたまらない。これだろ。技術も志も高い上で、わざとのチープさ。最高! 不良番長物と熱血スポーツ根…

納車を機に、クルマのブログを別に立てました。 エンスー不良中年を目指します。

NHKの歌番組で加山雄三が「夜空の星」を唄っている。加山+3人のアコースティックギター。アレンジとバックのサブギターがスパニッシュメロディで、やたらと格好良い。 加山先生そのものはいつもどおりの歌い方だし、ちょっときばりすぎだけど、なかなか良…