『ケイゾク/映画』

テレビドラマ放映中には狂ったように見ていた。TBSの金曜10時と言う花形の枠で、初めて外部の演出家が制作したドラマで、強烈な演出と世界、とぼけたキャラクターとシリアスな裏設定。刺激に満ちたドラマで再放送まで見まくってしまった。
映画も公開日に映画館に飛んで行った覚えがある。
でも結局半分くらいで寢てしまったんだよな。
テレビドラマの最終回。間山と柴田のラブシーンは、ドラマ史上屈指のラブシーンだと今でも思っているけれど、この映画は中途半端なんだよな。柴田も間山もその他のキャラも映画だからってきばりすぎ。筋だってなんでこんな抽象的なもの加えるのかって感じで中途半端。そりゃ寢るよな。最後の三十分はいらない。少なくてもドラマであんなに哀しくて切なくいラブシーンを演じた二人を台無しにするようなシーンを映画にいれるべきじゃない。映画のオープニングの血の海に浮かぶ中谷美紀のシーンは美しいけど、意味がないよ。
テレビから続く写真をコラージュして連続してつなげるタイトルバックはあいかわらず美しいのに、残念だ。
でもまあ90分は楽しめた。次に見るのはいつの事やらだけど。