「壬生義士伝」

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小説の一部を割愛して、吉村貫一郎斎藤一、貫一郎と大野次郎衛、との関係を中心に据えている。
佐藤浩一、中井貴一、三宅裕二、山田と主演の俳優たちが良い、日本の俳優もまだまだ底力があると感じさせる。
二時間強の映画としてはしょうがない事だが、どうしても食い足りない。小説を読んだ後だから、頭の中で諸々の補足をしてしまう。映画単体としてはどうなのかが、よく分からないけれど、間違いなく小説と併せて楽しめるものになっていると感じた。特に映画を先に観ても、小説の面白さが半減しない、不思議な構成になっている、どうしてそう感じたんだろう?別にどうでも良いけど。なんだか本が売れそうな作りなんだよな。
それにしても邦画は、音楽の使い方がまるでダメだ。どうしてもこうも泣かせたい、感動のシーンって何十年も前の方法しか持てないんだろう。「感動的」な音楽が鳴り始めた途端にすっと気持ちが冷める。いいかげにして欲しい。日本映画界の監督、編集、音楽、プロデューサって連中は、そんなに鈍感でとろい感性の持ち主なかりなのか?