『眠れるプリュチェル』

盛田の『おいしい水』と同じテーマを扱った、郊外のマンションに暮らす主婦の物語。
同じ状況テーマながらも前者の徹底したリアリティと赤裸々さとは異なる、リアルなファンタジーだ。
俺は盛田の方が好きだけれど、女性ならではのこの感性も嫌いではない。
前に向かって行く選択をした主人公の最後の姿が凛々しい。