「SURVIVE STYLE5+」

酷すぎる。TAG BOATだぜ。電通樣とタグボートが製作に名を連ね、手垢のついた今時ムービーの典型だ。
タグボートだからこそ、そうしたありきたりな状況を超える、おかしい何かを適用してくれるかと思ったら、このていたらくだ。映画への意気込みは、才能を潰してしまうのかね。
ダカラとか、アミノ式のCFのクオリティの高さを映画にどうやって持ち込み、どうやって観客を楽しませるかの、方向が間違っているんだろうな。どこにも驚く楽しさが無いってのは、致命的だ。
役者も、すっかり手垢のついたオサレムービーの常連で埋められて、斬新な面白さが無い。小泉今日子にああの役じゃないだろ。当たり前すぎるよ。浅野のパートだけは、彼の存在感と女優の良さもあってなんとか観賞に耐えるけれど、それだけだ。複数のストーリーが緩やかに絡み合うなんて、どうして採用するかな、今時。
こういう邦画の流れは、最初にがつんと大きなインパクトを与えた「鮫肌〜」がほとんど作り上げていまった。あれを超えるものでないかぎり、制作する意味なんてないよ。同じような感性で、ディテールだけの差異を意識した焼き直しの駄作を連打しても、醜いくいだけだ。我執院を引っ張り出さなかっただけでも、良しとするのか?そんなのくだらないよな。おもろい邦画を待っているんだぜ。バチグンのおもしろ邦画を!