『歌うクジラ 上・下』 村上龍 ★★★★

iPadの電子版を、発売と同時に購入してたけど、まるで進まなかった。紙の本で読む快楽ってのはやっぱりあるなと実感。
移動し続ける事、言語をテーマにしたこの小説も、いつものように面白かった。でも、構築した世界を破壊しない村上龍って、初めてじゃないか?破壊の無い状況での希望って、経済・社会と深く絡んでいる今の龍が出せるリアルな希望なんだってのはわかる。それ以上を望むのは無い物ねだりなんだろうか。