「 入らずの森 」 本 宇佐美まこと 読書メーター
ホラーと銘打たれているが、読後の印象はなぜか爽やか。中学三年生の少年少女たちの行動が強く印象に残ったからだろう。人の積年の恨みと地方の因習が、粘菌という半永久的な「生物」と交わる事で起きる惨劇の怖さよりも、構成と筋運びの巧みさから最後まで引きつける力を感じた。
ホラーと銘打たれているが、読後の印象はなぜか爽やか。中学三年生の少年少女たちの行動が強く印象に残ったからだろう。人の積年の恨みと地方の因習が、粘菌という半永久的な「生物」と交わる事で起きる惨劇の怖さよりも、構成と筋運びの巧みさから最後まで引きつける力を感じた。