2004-09-05から1日間の記事一覧

『グラスホッパー』伊坂幸太郎

この二冊は面白かった。面白さの方向は方法はまるで違うけど、どちろもそれぞれの作者が新しく立とうとしているスタンスと、既存の作品に流れている作者独自の世界との折り合いをつけようとしている作品で読み応えががあった。 それぞれの個別で具体的な作品…

『ボディ・アンド・ソウル』古川日出夫

久しぶりに新しい小説を書き出す。半年くらいぐちゃぐちゃと一人頭の中でこねくり回して、時々プロットを纏めようとしていた奴だ。 最初の一行はずっと決まっていて、最後の一行も決まっている。 あとは自分が愉しめる作業になるかどうかだ。もちろん産みの…

「ローレライ」

http://www.toho.co.jp/lineup/lorelei/data1.html東宝のラインアップニュースから。 庵野、押井、鈴木と言う分かり易い、現代アニメ御三家からのメッセージ。熱いぜ。しかも実写へのエールなんだよな。こういう垣根がなくなっていく邦画が増えれば、新たな…

「新選組!」

第三十回「永倉新八、反乱」、三十一回「江戸へ帰る」 新選組も池田屋事件をすぎ、新たな佳境に入っていく。一般的な山場の一つである池田屋襲撃は、ドラマとしても扱いやすい素材だ。あくまでも京都市中を警護する存在として謀反を企てる会津の浪士を始末す…

「世界の中心で、愛をさけぶ」

一週遅れ。 現代の朔はどうしようもないな。今頃気付くなよ、その小さな肩に。しかもその感じは、誰の肩でも良いんだって事になってるぞ。 過去の朔太郎とアキのパートーは相変わらず、涙無くしては見られない。 「キスでもしませんか?」。号泣。 三浦友和…