2005-01-01から1年間の記事一覧

「誰にでも秘密がある」

ほんと全てがタイミング違い。昨日まで描いていた絵と違う明日になりそうです。 どうなっちゃうの俺? 遊郭にしけ込んで、女郎の膝枕で浮き世を忘れ溺れていたいものですわ。

携帯に一通もメールが届かない日。たぶん初めてだ。 平行して読んでいる白石と矢作の本のせいもあって、かなり内省的な気分だ。 自分とは、生きるとは、死とは、仕事とは、男とは、とかくだらなくて魅力的な事ばっかり、頭の中で言葉で思考してばかりいる。…

後輩のブログでとことん恋愛至上主義者として紹介される。嘘は一つもないけれど、俺の気分とも完全には一致しない。気持ちよき事、心地良い事を追求したいだけ。どうせなら、快楽至上主義者と呼んで欲しいものです。肉体的にも精神的にもね。言えない事も多…

思いっきりありきたりなんだけどドラマの「電車男」は面白いな。旧来のドラマのフォーマットが崩壊してしまっている今、新しく軽妙なフォーマットとしての可能性を感じる。まず単純に笑えて泣ける。みんなでディスプレー抱きすくめるなんて、今までのドラマ…

ここのしばらく、物語や日常に感じる力が落ちていると感じる。感じる力と言うか、心の触感と言うか、なんだか切り離されている感じがするんだよな。 本だとか映画だとかを一週間断ってみようかと思案中。久しぶりのセックスがやたら気持ちよいように、貪る様…

「ジョゼと虎と魚たち」

とても良くできた「恋愛映画」だ。ひとつひとつのシーンや登場人物がていねいに描かれている。性欲と食欲に素直なだけの薄っぺらい普通の青年と社会との接点を持たなかった下半身麻痺の少女の、現代の恋愛。 最初俺は、少女のハンディキャップが恋愛の障害に…

日記で政治を書く気はもうとう無いんだけど、今回の状況はちょっと特殊だ。 郵政民営化に争点を一元化しようとする小泉首相と、恥ずかしいくらい旧態と醜態をさらす亀井逹の造反議員。「刺客」だとか「くの一」だとかくだらなキーワードの反乱。期待と混乱と…

多摩川の花火大会に行ってきた。 人生初の浴衣を着てみた。横を歩く女性も美しい浴衣姿だ。浴衣は女性の美しさを三割り増しするって言うけど、嘘か誠か普段と違って見えるから不思議だ。 花火の興奮ってすごく原始的で、爆発の空気の振動が体を揺する感触と…

『海の底』

前作『空の中』に比べて、こちらの方が好きだ。海底から巨大水棲生物が多数出没し、対戦する機動隊、自衛隊の話。メインはきりしお級潜水艦に閉じ込められた水自の幹部候補生二人と小学生〜中学生までの子供たちの話。 前作とあわせこの二作は平成ガメラシリ…

『眠れるプリュチェル』

盛田の『おいしい水』と同じテーマを扱った、郊外のマンションに暮らす主婦の物語。 同じ状況テーマながらも前者の徹底したリアリティと赤裸々さとは異なる、リアルなファンタジーだ。 俺は盛田の方が好きだけれど、女性ならではのこの感性も嫌いではない。 …

『呼吸』

『ウォータースライダーをのぼれ』

『NHKへようこそ』

「亡国のイージス」

「皇帝ペンギン」

『死神の精度』

全部後で

『サラミス』

『空の中』

なんとも色恋でごたごた、ぐずぐずしてる。 征服感だけが満たされて、その先が無い。自分の趣味は良く分かってるんだけどな。ぴたりとはまる女性が出た来たら、それでこの問題は全て片づくはずなだけど。いつも過ぎ去った匂いに身を委ねてぐだぐだしてるんだ…

「デア・デビル」

「女王の教室」第三話

阿久津先生の言う事は、ことごとく正論で、正しい。長いけど引用。「あなたのクラスの合唱を聴いても、仲良くなろうなんて思いませんよ、うちの生徒は。不真面目でやる気のない生徒が沢山いてもしかりもせず、逆にご機嫌をとるようなまねばっかりをして、教…

『バースト・ゾーン ー 爆裂地区』 吉村萬壱

爆裂な面白さ。暴力と性の爆発は、エンターテインメントとして申し分がない。どこか手あかのついた設定や、登場人物かも知れないが、ここで書かれるざらざらした暴力の力と、性のどうしようもなさは、最高だ。小説読む楽しみを満喫だ。神充や大陸やテロリン…

『オール・アバウト・セックス』

ある募集に参加するために、読まなければならかったので、読んだ一冊。性、セックスに関するあらゆる日本の小説を紹介する本。やたらと諸々の嗜好、趣味、性描写がされているが、ちっとも欲情をそそられない。さすが文芸紹介本だ。 この本について人に紹介す…

『コカイン・ナイト』 J.G.バラード

刺激的だ。詳細は気が向いたら。良い本だ。

『サマー/タイム/トラベラー1』 新城カズマ

褒める所も、けなす所も特にない。淡々とした語り口は独特で気持ちよいが、それだけ?2巻を読んでからだ。「何も起こらない」感は、好感が持てるな。中途半端な衒学風味はいただけないけれど。

男と女には、無数の関係があります。 自分の想いと方法が全てでしょ。 拘束する事が愛する事のはずないじゃないか。小学生だって知ってるよ。 ついに荷物が一切無くなった。テーブルの向こうに座るテディだけだ。 なんとも女々しいな。 明日の俺は、このまま…

『神様からのひと言』 荻原浩

荻原浩の文体とは相性が悪いようだ。『おろろ畑で捕まえて』や『ハードボイルド・エッグ』やこの作品もテーマはすごく共感できる。過疎の村を広告会社がプロデュースする、今を生きるハードボイルドってどんなの?、サラリーマンの矜持を軽い言葉で描く、ど…

『孤虫症』 真梨幸子

第32回メフィスト賞受賞作。有閑専業主婦のエロ小説として始まるこの作品の質感は、凄い。数行読み進めると、他に類をみない奇妙な肌触りでこちらに侵入してくる。最初はただの欲求不満主婦の日常をのぞき見ていたはずなのに、いつのまにか自分の中に違和感…

『神様のくれた指』

出所後まもないスリー古いスタイルを守り通している本物のスリと、赤坂の路地裏で占いを営む中世的な青年占い師の出会いと別れ。読んでいる間は心地良い小説だ。きめ細やかなな描写は、読んでいて心地良い。がそれだけかもしれない。ボーイ・ミーツ・ボーイ…