『蜜蜂と遠雷』 恩田陸 本 読書メーター

蜜蜂と遠雷 作者: 恩田陸 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2016/09/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (22件) を見る 読み終わった今、途方もない幸せに浸っている。作中ピアノコンテストを通して、登場人物たちが音楽を奏でる事の幸せに包まれてい…

『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち 』 仁木 稔 本 読書メーター

ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション) 作者: 仁木稔 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2014/04/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る ヒストリアシリーズに繋がる「絶対平和」時代を舞台にした前日譚。…

『彼が通る不思議なコースを私も』 白石 一文 本 読書メーター

彼が通る不思議なコースを私も (集英社文庫) 作者: 白石一文 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/01/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 白石一文の作品が好きだ。特に初期の数冊が。生きる事の意味、人と関わる事の意味、幸せとは何か…

「 クリーピー 」 本 前川裕 読書メーター

クリーピー (光文社文庫) 作者: 前川裕 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/03/12 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る タイトル通りの気味の悪さが、物語全体を覆っている。ショッキングな描写などが無いのにぞわぞわする前半の薄気味の悪さは、…

「 入らずの森 」 本 宇佐美まこと 読書メーター

入らずの森 (祥伝社文庫) 作者: 宇佐美まこと 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2012/03/14 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る ホラーと銘打たれているが、読後の印象はなぜか爽やか。中学三年生の少年少女たちの行動が強く印象に残…

「 夫のちんぽが入らない」 本 こだま 読書メーター

夫のちんぽが入らない 作者: こだま 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2017/01/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (16件) を見る どうして人は、常識や固定概念にとらわれてしまうんだろう?無自覚に自分の正義は善だと平気で言えるんだろう?昨今は…

「 ずうのめ人形」 本 澤村伊智 読書メーター

ずうのめ人形 作者: 澤村伊智 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2016/07/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 一つの小さな都市伝説を巡る、ミステリーホラー。小説・映画「リング」で描かれた、感染し拡大していく恐怖の構造…

「 出版禁止」 本 長江俊和 読書メーター

出版禁止 (新潮文庫) 作者: 長江俊和 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/03/01 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 出版禁止になってしまったある心中の真相を追ったルポルタージュ。そこに書かれていた心中の真相らしきもの。隠されていた猟奇…

「ユージニア」 本 恩田 陸 読書メーター

ユージニア (角川文庫) 作者: 恩田陸 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2013/07/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 「わたしのユージニア」発さられたこの言葉。込められた意味、読み取った意思、おきた出来事、刻まれたリグレ…

「 殺人犯はそこにいる」 本 清水潔 読書メーター

殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2) 作者: 清水潔 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/05/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (11件) を見る 誰もが読むべき一冊。書店員の熱い推薦のメッセージに包まれたタイトルだけが明らかな文庫Xの企画に感…

「鍵師ギドウ」 本 大門剛明 読書メーター

鍵師ギドウ (実業之日本社文庫) 作者: 大門剛明 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2017/02/03 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 難攻不落の錠前を解錠したのは誰だ?物理的な鍵だけでなく、人の心の閉ざされた部分も同時に解いていく天才鍵…

「残夢の骸 満州国演義九」 本 船戸与一 読書メーター

残夢の骸 満州国演義九 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/07/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 満州国興亡。読後に残ったのは、深い虚無と寂寥だ。敷島四兄弟と間垣が象徴する誰もが、歴史の流れには逆…

「南冥の雫 満州国演義八」 本 船戸与一 読書メーター

南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/06/26 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 歴史を弄ばす、満州国の興亡を通して昭和前半の日本を描いてきた作者の目は、常に冷徹で客観的だった。し…

「雷の波濤 満州国演義七」 読書メーター

雷の波濤 満州国演義七 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/05/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る ナチス・ドイツの電撃的進行、満ソ緊張と泥沼化が続く支那事変。皇軍南進から太平洋戦争勃発。全ての国に…

「横浜SF」 読書メーター

横浜駅SF (カドカワBOOKS) 作者: 柞刈湯葉,田中達之 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/12/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 延々と工事が続く横浜駅から、無限増殖する姿が完成形だと言うアイデアを得て、本州が増殖する横浜駅…

「大地の牙 満州国演義六」 読書メーター

大地の牙 満州国演義六 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/02/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る シリーズ全体の主役、歴史が大きくうねり、敷島四兄弟がそれぞれ変節していく巻。圧倒的な流れに対して、…

「灰塵の暦: 満州国演義五 」(新潮文庫) 読書メーター

灰塵の暦: 満州国演義五 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/01/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 唯一心を許せる友を失った次郎の喪失感が、心に染みる。物語は、盧溝橋事件から南京占領へと日支全面戦争…

「炎の回廊: 満州国演義四 」(新潮文庫) 読書メーター

炎の回廊: 満州国演義四 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/12/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 二・二六事件や利権の鍔迫り合いなど内地での政変が、満州に更なる激流を産んでいく巻。「天皇は日本人が…

「群狼の舞: 満州国演義三 」(新潮文庫) 読書メーター

群狼の舞: 満州国演義三 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/09/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 『国家を創りあげるのは男の最高の浪漫だ』の台詞に全てが表われている一巻。浪漫は人を熱くさせ、狂わせ…

「事変の夜: 満州国演義二 」(新潮文庫) 読書メーター

事変の夜: 満州国演義二 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/08/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 満州事変から満洲建国へと時代の大きな流れの中で翻弄されていく四兄弟。官吏として関東軍の動きに翻弄さ…

「風の払暁 満州国演義一 」(新潮文庫) 読書メーター

風の払暁 満州国演義一 (新潮文庫) 作者: 船戸与一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/07/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 満洲建国前の日本。当時の空気感や恐慌の重い閉塞感などが物語の背後から滲み出ていた。今の常識で、過去…

『汚れた赤を恋と呼ぶんだ 』 河野 裕 本 読書メーター

汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex) 作者: 河野裕 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/12/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る 恋と簡単に言ってしまえば済みそうな、でも実際には言葉で定義してしまうと零れ落ちてしまう、ニュアン…

『その白さえ嘘だとしても』 河野 裕 本 読書メーター

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex) 作者: 河野裕,越島はぐ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/05/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (9件) を見る 物語全体の背景に、静かに存在している様々な白のイメージと象徴するものが愛おしい。混色が望…

『いなくなれ、群青』 河野 裕 本 読書メーター

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex) 作者: 河野裕,越島はぐ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/08/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (19件) を見る 主人公僕の、繊細であやふやながら強い意思のこもった想いを、痛いくらいに感じる良作。自分の中の…

『ポストヒューマンSF傑作選 スティーヴ・フィーヴァー』 山岸真編 ★★

『ラガド』 両角長彦

『大戦前夜 上・下』 ジョン・リンゴー ★

『戦争大臣 1・2』 遠藤徹 ★★☆

『アドガール』 伊藤春香 ★

『記憶汚染』 林譲治 ★★