『スティーブン・キング 小説作法』 スティーブン・キング

ついでに、この本。良書。大塚の本とあわせ今までの”文章読本”系の本にはなかった、具体的で即効的な方法が沢山記されている。
日本のライターが不幸だったのは、こういうメソッドとしてのライティングを教える講座なり、本なりがなかった事なんだよな。『ハリウッド・リライティングバイブル』とか『シナリオ バイブル』とか読んでるとずいぶん即物的で実践的な方法が書いてあって、羨ましかったからな。
精神論よ気構えや、才能は感覚を教えるのではなくて、その前の具体的な方法を教えるってことは、それを充分に理解出来ていないとできない事で、日本にはそう言う事に自覚的な人間がほとんどいなかったって事なんだよな。文壇(!)の不幸だよ。っていうかそういう風な気分だけで作家が特権的であろうとした無意識が良くあらわれてる。
別に文章を書く周辺の事だけじゃなくて、教育全般がこういうくだらない状態になっているんだけどね。だからチャート式が一番だし、『ドラゴン桜』は画期的なんだよ。いいぞ、『ドラゴン桜』。作画がめちゃくちゃレベルが低くてマンガと認められないのが難だけど。