『グレート・ギャツビー』 スコット・フィッツジェラルド 村上春樹訳

何回読んでも、ずしんと胸に響く。
狂乱と過剰な豪奢さの影に隠れた、男の悲しい性。
夜明けの海岸で対岸の灯りに両手を広げるギャッツビーと、過剰に道を外れずれて行くギャッツビーが同一な人物だと言う点が、狂おしいほど身に響く。
ここまでの恋を胸に抱く。そんな生き方ができているだけでも俺は生きていて良かったなと思うよ。