『聖なる怠け者の冒険』 森見 登美彦 本 読書メーター

聖なる怠け者の冒険

聖なる怠け者の冒険

 

 人はなぜ本を読むのか?その真相は!ジャージャーン!大いなる暇つぶしなのであります。なぜなら人は、人である前に怠け者だから。妄想の世界に遊び。夢の世界で狸に騙され。暑い夏の土曜の祭りの幻想に酔う。気がつけば、一日は終わり、楽しかったと全身が気だるくたゆたっているのであります。それで良いのかって?「どんとこい!」の精神で過ごした怠けた時間は、他に換えのない楽しいひとときであるですから、問題はないのです。