レキシ コンサート「不思議の国の武道館と大きな稲穂の妖精たち~稲穂の日~」@武道館

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話題のレキシのコンサート。

普段お世話になっている美人MCからお誘いを受けて初参戦。

 

あらかじめ予習を徹底したのもあるが、かなり楽しい体験だった。

「最後の将軍」や「KATOKU」みたいなメジャーな曲はもちろん、昔の名曲までPV見ているだけで、キャッチーで時にメロー、時にファンクと様々に姿を変えるメロディに、あっと言う間に引き込まれる。

さらに、日本の歴史に関するテーマを扱いながら、恋や日常の感情を響かせる歌詞をメロディに合わせるという、他にないアクロバティックな楽曲を、高いレベルで楽しく仕上げている。

 

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音楽技法には詳しくないが、ファンクなリズムやロックなビートが背景にありながら、ファーストタッチのメロディがかなり分かりやすい。

初めて聞いても、どこか身体が反応してしまう普遍性がありながらも、聞いたことのない世界の融合が、かなり楽しい。

 

言い訳はさておき、ライブはフィジカルにもノリが良いのはもちろん、レキシ独自の世界観が頭脳も刺激する。

アラフォー、アラフィフも多いライブなので縦ノリもあまり過激ではなく、ちょうど良い疲労感と肉体の心地よさと頭のシェイク感が癖になる。

アラフィフのおじさんがQ,Q,Qとからだ全体で文字作りながらのっていてもどこも不自然のない、暖かい会場ですよ。

 

「最後の将軍」で"森の石松"として参加した松たか子が、レキシのライブを鑑賞した時に、曲にノリながらも、ふと冷静に考えれば、♪大奥~、大奥~♪と普通のライブではありえない訳のわかんない言葉を楽しく口ずさんでいる大人の集団の不思議さをインタビューで応えていたが、まさにこの感じ。

あとライブでお約束の稲穂のウェイブに、キャッツね。どこのライブにもあるお約束のファン行動だが、稲穂が一面に揺れる武道館のアリーナは、見ごたえあるよ。バカバカしい楽しさだ。

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 イルカは飛び回り、稲穂は会場全体で揺れ、俵が会場をめぐる。おちゃらけてるくせに、突然のソロバラードで泣かせる、緩急ついたエンタメ度数の高い舞台だ。

セットリストはともかく、ゲストがニセレキシという一見地味ながらもおかげで「武田」がライブで聴けると言う豪華っぷり。良いんだか、悪いんだかよくわからないお得感。

 

 

ライブ中は、レキシの曲から急に関係のない歌謡曲に変化したり、躍りが入ったり、ちょっと危険なギャグが満載のため、映像化も放映もできないと言う、適当ぶり。

PVや楽曲で聞くのももちろん楽しいが、ライブにしかないレキシらしさは、多分味わっておいて損のないものだから、興味があればぜひ参戦を。

ちなみに普段はライブよりも作り込まれたディスクの楽曲で音楽を聞く方が好きな私がはまるのだから、この歌詞を許容できる人は騙されてみてください。

 あー楽しかった。