2004-01-01から1年間の記事一覧

3年B組金八先生の同窓会を見るでもなく流している。金八の理想が日教組的とはまた微妙に異なった匂いを釀す雰囲気でちょっと気色悪い、ただ初期の金八はそれ以上の泥臭いローワーな苦労人の説教と言う一面もあってそこは意外と共感を持てたりするから、複雑…

『穴』山本亜希子

『八月十五日の開戦』池上司

「穴」

「世界の中心で、愛をさけぶ」

良いんだ、ミーハーだと思われても。良いんだ、単細胞だと思われても。 第10話、最終話。2時間強の間泣きっぱなしだ。 失った物、二度と触れる事のできない物への想い。大きな穴。埋める事ができない事をどう受け止めるか。 自分の事として泣いた。堤のけれ…

秋川のバーベキューセンターで、ドライブ&バーベキュー。 小学生・中学生以来で、興奮。楽しかった。 こういうファミリーな楽しみも時には良いものだ。 青空の下で食べる肉のなんと美味い事、ビールのなんと爽快な事。 趣味にする事に決定した。 バーベキュ…

野球がストをするだとか、しないだとか。合併だとか何だとか。 煩い。すでに本当は死んだジャンルなのに、人気とファンと言う幻想をベースにしたシステムが完全に出来上がっているがために、にっちもさっちも行かなくなってしまっているだけじゃないか。 戦…

『グラスホッパー』伊坂幸太郎

この二冊は面白かった。面白さの方向は方法はまるで違うけど、どちろもそれぞれの作者が新しく立とうとしているスタンスと、既存の作品に流れている作者独自の世界との折り合いをつけようとしている作品で読み応えががあった。 それぞれの個別で具体的な作品…

『ボディ・アンド・ソウル』古川日出夫

久しぶりに新しい小説を書き出す。半年くらいぐちゃぐちゃと一人頭の中でこねくり回して、時々プロットを纏めようとしていた奴だ。 最初の一行はずっと決まっていて、最後の一行も決まっている。 あとは自分が愉しめる作業になるかどうかだ。もちろん産みの…

「ローレライ」

http://www.toho.co.jp/lineup/lorelei/data1.html東宝のラインアップニュースから。 庵野、押井、鈴木と言う分かり易い、現代アニメ御三家からのメッセージ。熱いぜ。しかも実写へのエールなんだよな。こういう垣根がなくなっていく邦画が増えれば、新たな…

「新選組!」

第三十回「永倉新八、反乱」、三十一回「江戸へ帰る」 新選組も池田屋事件をすぎ、新たな佳境に入っていく。一般的な山場の一つである池田屋襲撃は、ドラマとしても扱いやすい素材だ。あくまでも京都市中を警護する存在として謀反を企てる会津の浪士を始末す…

「世界の中心で、愛をさけぶ」

一週遅れ。 現代の朔はどうしようもないな。今頃気付くなよ、その小さな肩に。しかもその感じは、誰の肩でも良いんだって事になってるぞ。 過去の朔太郎とアキのパートーは相変わらず、涙無くしては見られない。 「キスでもしませんか?」。号泣。 三浦友和…

「地獄甲子園」

馬鹿すぎる。面白すぎる。番長最高。「火山高」観た時に、韓国に負けたかと思ったが、こういうお馬鹿作品を作る日本も捨てたもんじゃない。この安物感がまたたまらない。これだろ。技術も志も高い上で、わざとのチープさ。最高! 不良番長物と熱血スポーツ根…

納車を機に、クルマのブログを別に立てました。 エンスー不良中年を目指します。

NHKの歌番組で加山雄三が「夜空の星」を唄っている。加山+3人のアコースティックギター。アレンジとバックのサブギターがスパニッシュメロディで、やたらと格好良い。 加山先生そのものはいつもどおりの歌い方だし、ちょっときばりすぎだけど、なかなか良…

「パンチドランク・ラブ」

「マグノリア」以来のポール・アンドーソン。群像劇かと思っていたらまるで違った。先入観を軽くいなしてくれるこういう裏切られは心地良い。 冒頭のシーンから、まちがなく映画だ。良い映画って奴は、冒頭のシーンからすでに空気が出来上がっている。例えば…

「くたばれハリウッド」

パラマウント映画に今も在籍している伝説のプロデューサー。ロバート・エヴァンズの自伝を原作にしたドキュメンタリー映画。原作の自伝はこの数年のお気に入りの一冊だったので、楽しみにしていたが、今一つだった。 物語や彼の語りなら自伝の方が。深い話や…

「東京ゴッドファーザーズ」

どうしてアニメ?と最初にこの映画の話を聞いた時には思った。が、観終わってみれば、アニメでなければ表現できない世界を見事に顕していた。 実際にはありえないが、イメージとしては確実に存在する東京の夜景の美しさ。そのままその足下で暮らす人々の世界…

「アイデンティティ」

これは何を語っても、ネタばれになりそうだし、興味をそがずに説明するのは難しい。 正規料金で映画館で観てきた方が良いとは薦めにくいけれど、レンタルだったら間違いない。ぜひ借りて観て欲しい。 途中で気が付く過程まで計算されていて、心地良いよ。タ…

泣く。 どうしようもない。体に開いた穴は誰にも何にも埋められない。 先天的に開いた穴なら、それを埋めるために表現する事で埋めようと行動する事ができるのに。 記憶でできた穴は、誰にも埋められない。 俺に物理的な穴があっても埋められない。混乱した…

短髪にしてからは、定期的に美容室に通っている。今日は新人の若者が一人店にいた。 髪を切られる時には、無闇やたらに緊張する。黙って髪切って、洗髪して、マッサージしてくれれば良い物を、気を遣いながら話しかけられると、こっちも気を遣って結局違いに…

「昭和歌謡大全集」

篠原哲雄監督。この監督の作品は良く知らない。主演松田龍平。「青い春」に続いて二作目。映画の中では、父親に顔つきが良く似ているなと感じる。演技の質は別物だけど。 村上龍の小説と、ストーリーはほぼ同じで、やる事のないガキと、生きている意味の無い…

「アンダーワールド」

マトリックスの二番煎じと、酷評を所々で見かけたりしたが、ポスターのイカシタ感じがずっと気になっていた作品。 ヴァンパイヤと狼男との血統を賭けた闘いの話。 人間はほとんど関係しない。北欧の伝説を根に持つ、映画界の中では二大人気のモンスターが、…

てな事をだらだらと書いていられるような心理状況じゃないんだよ。もうできそこないの三流ドラマとバブル時代の業界ドラマのような毎日。夏休みすらやって来ない。どこへ向かって行くんだよ。ハハ。

『さぁ、クルマで出かけよう』 栗本槇一郎

と言うことで、上から続いて久しぶりにページを開いた。 俺のベストカー批評本だ。評論やレビューじゃない。あくまでもクルマを批評している本のベストだ。 15年経った今でもこの本の中で取り上げられている、人の身体感覚とクルマとの関係に関する考察は、…

『カエアンの聖衣』 バリントン・J・ベイリー

奇想天外な設定ははずなのに、何故か読書中はその特殊さに気付かされる事のない、良質な侵略SF。全銀河に渡る衣服を使った侵略と言う、オリジナルティ高い設定だけで、勝ちだ。 作者のイマジネーションが宇宙を駆けめぐり、スペースオペラが展開されていく。…

『富士山大噴火』 鯨統一郎

どうして、こうも薄い本を書いてしまったんだろう。デビュー作の『邪馬台国はどこですか?』は、素直に面白かった。歴史の事実と言われている事柄や謎を、独自の論理ですっと切り取って一本の短編ミステリーとして提供させて見せる手腕は、爽快だった。『と…

「新選組!」について書きたいのだけれど、なかなか時間の調整がつかない。 池田屋の回で視聴が止まっているのがつらい。しかし、そこまでの視聴でも、三谷幸喜をいくら誉めても誉めすぎと言う事はない。 テレビドラマ、特に大河ドラマとしてあっぱれ良い仕…