『「週刊文春」編集長の仕事術』 新谷 学 本 読書メーター

 

「週刊文春」編集長の仕事術

「週刊文春」編集長の仕事術

 

 普段ビジネス書の類は読まない。ありきたりな教訓には辟易とするしかないし、ありがたいお言葉は身から出ていない感が臭って気色が悪いから。よっぽど村上龍のエッセイの方が心に響くし、日々の支えになる。この本は浮世絵で謹慎食らった編集長の露悪的な言葉が読めるのではと期待して手に取った。書かれているポイントに目新しさは無かったが、身を張ったプロが語る言葉はリアルで強烈だ。組織に関わる教訓は特に私には鋭かった。ちゃんと意味と意志が伝わってきた。実践できているからこその強さを、どこまで自分のものにできるか。それが全てだ。