2010-01-01から1年間の記事一覧

『リロ・グロ・シスタ』 詠坂雄二 ★★

トリック最後まで分かんなかった。不思議と癖になる文体だな。嫌いじゃない。

『遠海事件』 詠坂雄二 ★

『無限ループ』 大村あつし 

『バイバイ、ブラックバード』 伊坂 幸太郎 ★★★

いつもどおりだけど、気持ち良いんだな〜。伊坂は好きだ。

『全滅脳フューチャー!!! (本人本)』 海猫沢めろん ★★

暗黒中二病。ドロリとした手応えは、ダークな気分だが、どこか底音に爽やかと言うか無情な清らかさが流れている。歪んだ貴方にお薦め。

『風の中のマリア』 百田尚樹 ★

蜂だけの物語。でも、人生。擬人化が酷かったら酷評するつもりだったけど、ほど良いバランスで、読書中は蜂の気分。変わった本だよな。

『未来医師』 フィリップ・K・ディック ★★

ディックにしては良く纏まっている。その分ディックを読んだって満足感は薄い。でもこの頃の彼は、パルプSFとしての良作を書いてるんだよな。この時代があっての『ヴァリス』であるのは間違いないけど、まあ気軽に読める普通のパルプSF。

『トギオ』 太郎想史郎 ★★★

前半は秀逸。最後の失速が惜しいが、全篇に漲る力強さと意思は凄い。

『川は静かに流れ』 ジョン・ハート ★★★

『さよならの接吻』 ジェフ・アボット ★

『黒龍江から来た警部』 サイモン・ルイス ★★

本土の言葉しか話せない中国人がイギリスで個人的に調査をする、て設定だけでも大成功だ。作者は中国人ではないが、本土の空気や位置づけが良く描けていて面白い。

『機龍警察』 月村了衛

『WORLD WAR Z』 マックス・ブルックス ★★★

ノンフィクション風にまとめたゾンビと人間の全面戦争の物語。軍事、政治、大衆、マスコミ、虚構と記録、アメリカの田舎、世界の格差、差別などあらゆるものをゾンビと言う偶像を通して描き切っているのが凄い。

『いつか棺桶はやってくる』 藤谷治 ★★★★

藤谷治を知らなかったのは、幸せだった。何故なら今から貪るように既刊の作品を読み漁る事ができるから。 『棺桶〜』の中に流れる切なさは他に代えが無い。物語の整合や流れよりもこの切なさが、この作品のコアだ。

『またたび峠』 藤谷治 ★★

『おがたQ、という女』 藤谷治 ★★★

短いくせに、心に染みる藤谷の良さが凝縮されている。

『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』 中村融 編 ★★★

宇宙開発をテーマにした短編集。「月を僕のポケットに」「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」が秀作。成長の物語と宇宙への憧れは、本当に親和性が高い。特に「ワイオミング〜」は一見シュールなギャグになる設定を真面目な物語としてまとめながら普遍的な男…

『犬の力 上・下』 ドン・ウィンズロウ ★★★★★

2010年最初の1冊で、今年のベスト1が決まった気がしたほどの傑作。邪なる犬の力を持って正義をなす主人公、墜ちていく自分を意識し罪を感じながらも、最後の一線で自身の中の倫理を信じて行動する。しかしその倫理を持った行動も、人を傷つけ薄汚れた世界を…

『5』 佐藤正午 ★★★

『保健室登校』 矢部嵩 ★★☆

『生きる技術は名作に学べ』 伊藤聡 ★

中学生の読書感想文集のような本だった。たしかに生きる技術は本から学ぶべきだ。読書はかならずし物語を楽しむだけのものでもない。しかし、良き事や生きる指針を学ぶだけが読書の快楽じゃない。現実には触れることができない、実社会では功名または常識で…

『ウロボロスの波動』 林譲治 ★★

『太陽の簒奪者』 野尻抱介 ★★

『とげ』 山本甲士 ★★

『首挽村の殺人』 大村友貴美 

『メタルギア ソリッド ガンズ・オブ・パトリオット』 伊藤計劃 ★★★★★+☆

伊藤計劃の熱いあとがきを読むだけでも価値がある。本当に惜しい作家を失ってしまった。優等生的でなく、書くことをここまで真摯に捉え、作品として纏める日本の作家は少ない。作品もそうだが、あとがきやエッセイに垣間見える人としての伊藤計劃の魅力が他…

『伊藤計劃記録』 伊藤計劃 ★★★★★+★

『さくらインテリーズ』 戸梶圭太 ★★★☆

『ワーキング・ホリデー』 坂本司 ★★★★

ええ、泣きましたよ。坂本の本はずるい。分かりやすく、でもあざとらしくならずに泣きのツボを刺激してくる。

『全世界のデボラ』 平山瑞穂 ★★★★

『ラスマンチャス』の平山が帰ってきた!最近の良い話も良かったけど、やっぱりこの不思議でグロテスクな世界は、他に代えがたい。